中国山東省と海南省で今年3月、温泉開発のために地質調査をしていた日本人6人が拘束された事件で、中国の国家安全当局が先月下旬、拘束が続いていた男性2人を正式に逮捕したことが日中関係筋の話で分かった。国家の安全に危害を与えた疑いがもたれているといい、今後、正式な裁判にかけられて拘束が長期化する可能性がある。

 拘束された6人のうち4人は7月に解放されたが、2人については中国紙が「機密資料がパソコンなどから見つかった」として反スパイ法などに違反した疑いがあると報じていた。2人は「日本地下探査」(千葉県船橋市)などの従業員で、両省の現場で責任者の立場だったとみられる。

 一方、昨年7月に北京で拘束され、スパイ罪で起訴された日中友好団体幹部の男性は、今年8月上旬に初公判が非公開で開かれた。認否は明かされていない。

 中国では2015年以降、計12人がスパイ行為などを疑われて拘束されている。8人の拘束が続き、5人の初公判が終わった。(北京=延与光貞)