中国共産党の宋濤・対外連絡部長が17日、習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)の特使として北朝鮮を訪問する。国営新華社通信は宋氏が10月の党大会の状況を報告するとしているが、中国外務省の耿爽副報道局長は15日の定例会見で「両国の共通の関心事についても意見交換する」と述べ、核・ミサイル開発問題について話し合うとみられる。

 北朝鮮が核実験やミサイル発射を繰り返すなかで中朝関係は冷え込み、高官の往来も激減。最近では、昨年10月に中国の外務次官が訪朝したことが伝えられた程度だ。中国の外交関係筋は「ここ数年、中朝間のパイプはほとんど機能してこなかった」と指摘。宋氏の訪朝が、中朝の本格的な対話再開のきっかけになるか注目が集まっている。

 中国共産党は党大会後に近隣の社会主義国に特使を派遣するのを慣例としてきた。5年前の訪朝団は金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党第1書記(当時)と会見している。今回は、習氏に近いとされる宋氏が10月31日〜11月3日にベトナムとラオスを訪れたが、訪朝は遅れていた。宋氏の訪朝がトランプ米大統領の訪中直後に設定されたことから、米中首脳会談での核問題をめぐる議論を踏まえた中国側の提案を北朝鮮に伝える可能性もある。(北京=西村大輔)