「台湾 中国の省」。国連が公式ツイッターで、同性婚を認めている国や地域を紹介しようと、そう書かれた画像を掲載したところ、台湾側から抗議を受ける事態になった。投稿は削除され、国連は13日、「同性婚の承認を正しく反映したものではないと判断した」と説明した。

 国連は10日夕(日本時間11日朝)、1千万人以上のフォロワーがいる公式ツイッターで「世界の3分の1以上の国で、同性間の関係は犯罪とされています。全ての人がパートナーを自由に選べるようになるべきです」と投稿。同性婚を承認している27の国や地域の旗と名前の画像を載せた。

 台湾側から問題視されたのは、台湾の旗の下につけられた「中国の省(Province of China)」とする記載だ。

 在ニューヨーク総領事館にあたる「台北経済文化弁事処」は、この書き込みに返答する形で「国連は台湾が中国の一部ではないという真実を真剣に直視すべきだ」と指摘。さらに「台湾が同性婚を認めたのは、民主主義的な機構と人権の尊重によるところが大きい。中国が同じことを言うのは難しいだろう」と述べた。

 投稿は13日夕(日本時間14日朝)現在、削除されている。この画像はもともと、女性の地位向上などをめざす「国連ウィメン」が4日にツイッターなどに投稿したもの。同機関は13日、朝日新聞の取材に「画像について再検討し、世界の同性婚の承認について正しく反映したものではないと判断した」と回答した。ただ、どの部分が正確さに欠けていたかについては言及がなかった。

 一方、同機関は「国連は総会決議に基づき、台湾を中国の一部だとみている」とも答えた。国連は1971年の総会で「中国政府の代表団を唯一の合法的な国連への代表団とみなす」と決議しており、過去の記者会見や公式文書でも「中国の省である台湾」との表現は度々使われている。(ニューヨーク=藤原学思)