サッカーJ1サガン鳥栖の運営会社「サガン・ドリームス」の定時株主総会と取締役会が28日、佐賀県鳥栖市で開かれた。いずれも非公開で、再任された福岡淳二郎社長ら経営陣が終了後に記者会見し、2020年度(20年2月〜21年1月)は当期純損失が約7億1千万円の赤字決算で、約6億9千万円の債務超過となったと発表した。赤字決算は3年連続。

 福岡氏、県政策部長の進龍太郎氏とベストアメニティ会長兼社長の内田弘氏が取締役に再任される一方、竹原稔前社長ら旧経営陣4人は任期満了で取締役を退任。業績不振に端を発した経営陣の刷新が完了した。

 竹原氏は1月31日現在で持ち株比率47・3%の筆頭株主だったが、福岡社長によると、28日までに全ての持ち株がベストアメニティに譲渡された。関係者によると、竹原氏の次男の哲平氏が社長を務め、竹原氏も取締役に名を連ねる「サガスポーツクラブ」の持ち株も、ベストアメニティに譲渡されたという。

 サガン・ドリームスは18年度は約5億8千万円、19年度も約20億1千万円の赤字で、3年連続の赤字決算となる。進氏は債務超過の解消に向けて増資を検討していることを明らかにし、「増資が実現すれば新たな株主と役員構成を相談する必要がある」と、今後、臨時株主総会を開いて新役員を追加する可能性を示した。(大野博)