10月は神奈川県民スポーツ月間。コロナ禍で運動不足になりがちな中、県は自宅などで気軽に体を動かして健康を維持する「3033(サンマルサンサン)運動」を推進している。さてその運動とは。

 3033運動とは、時間として「1日30分」、頻度として「週3回」、継続期間として「3カ月間」の運動やスポーツを行い、暮らしの一部として習慣化する活動のこと。県が専門家の意見を参考にし、2001年から実施している。

 県では、県全体でスポーツの推進を図り、誰もが生涯にわたってスポーツを楽しめる社会にしようと、17年に「県スポーツ推進条例」を制定。条例の中で10月をスポーツ月間と定めた。今月、そのスポーツ月間を迎え、3033運動の取り組みを広めようとPRしている。

 県は、3033運動について、1日30分は「運動効果を得るために必要な時間」で、1日のうちに10分程度の運動を繰り返して合計30分でもよいとしている。週3回は「運動効果が最も高い運動頻度」、3カ月間は「運動を習慣化するために必要な期間」と説明している。

 運動に決まった内容はなく、自宅でストレッチ運動をするなど状況に合わせて行うことを勧めているが、「日常生活を運動化」させるための三つの方法を提案し、実施方法の写真や動画を県のホームページ(HP)や公式ユーチューブチャンネルで紹介している。

 一つ目は「大また歩き」。普通のウォーキングよりカロリー消費量が高く、下半身の筋力アップなどの効果も期待できるという。適した歩幅として、普通に歩くときは「身長の37%前後」、大また歩きは「身長の45%前後」と計算式を紹介。例えば、身長170センチの場合、通常の歩幅は約63センチ、大また歩きだと約77センチになる。

 二つ目は「スキマストレッチ」。職場や自宅での「隙間時間」にストレッチをとり入れようというものだ。職場で、机に手をついておなかやふくらはぎ、腕、腰、太ももなどのストレッチをする方法のほか、いすに座って行ったり、壁に手をついて行ったりする方法も紹介。自宅で布団やベッド、じゅうたん、畳の上で体を動かす方法も説明している。

 三つ目は「階段のぼり」。エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使って運動効果を高めることを勧めている。

 そのほか、HPでは、通勤通学時に電車やバスを待っている時間に足首をまわす▽電車のつり革につかまってつま先立ちする▽家の中などで立った状態で足踏みする――などと、普段の生活の中で工夫して実践する方法をイラストで紹介。隙間時間に簡単にできるヨガ「スキマヨガ」や、親子でふれあいながら運動する方法も掲載している。

 県スポーツ課の担当者は「この運動をきっかけに、みなさんに体を動かすことの楽しさ、素晴らしさを知ってもらい、日常に運動やスポーツがあふれることを望んでいます」と話している。(上嶋紀雄)