第143回北信越地区高校野球大会(北信越地区高校野球連盟主催)は17日、富山市民球場で準決勝2試合があった。県勢で唯一勝ち残っていた関根学園(新潟3位)は、敦賀気比(福井1位)に延長十回の末、サヨナラ負けを喫し、決勝進出を逃した。来春の選抜大会への出場は厳しくなった。決勝は、敦賀気比と上田西(長野2位)で18日、同球場で行われる。

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 エース牧野水樹(2年)と滝沢夏央(同)の継投で勝ち上がった関根学園。初の選抜大会出場につながる決勝進出まであとアウト一つ届かなかった。

 準々決勝で先発した牧野は、球が高めに浮き序盤で滝沢にマウンドを譲った。その後、滝沢の投打の活躍もあり、初の準決勝進出を果たした。

 牧野は「今度は自分が助ける」とこの日は気合を入れてのぞんだ。立ち上がりに制球が乱れ、2点を失うが、二回以降は持ち味の緩急のある投球で敦賀気比打線を3安打に抑え「あとは頼むぞ」と滝沢に託した。

 「絶対に牧野の分まで投げきる」。マウンドに上がった滝沢は八回を無失点に抑える。1点リードを保ったまま九回2死一、二塁のピンチを迎える。相手打者は4番・主将の大島正樹(2年)。「絶対に抑える」と得意のスライダーを投げ込んだ。甘く入り、右翼前に運ばれ同点に。延長十回の末、サヨナラ負けを喫した。

 試合後、牧野は「滝沢が打たれるなら、みんな納得する」とかばった。滝沢は「牧野の足を引っ張ってしまった。誰よりも練習する。夏は絶対に負けない」と雪辱を誓った。(小川聡仁)