【2017年7月21日 NASA】

「NGC 2500」は、やまねこ座の方向約3000万光年の距離に位置する銀河で、200年以上前にイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見された。棒渦巻銀河というタイプに分類される天体で、銀河の中心に明るく細長い棒状の構造が見られ、その周囲に渦巻きの腕が美しく伸びている。

NGC 2500
ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたNGC 2500(提供:ESA/Hubble/NASA)

棒渦巻銀河は珍しいものではなく、宇宙によくある天体だ。天の川銀河を含め、渦巻銀河の約3分の2には、銀河の中心を貫くまっすぐな棒状構造が見られる。この棒状構造は生まれたばかりの星々のゆりかごとして機能し、同時に活動の活発な銀河核に物質を送り込む役割も果たしている。

NGC 2500では今でも活発な星生成が進んでいるが、そのプロセスは銀河全体で均一に起こっているわけではないようだ。銀河の上半分には大きく明るい星生成領域が多く存在しており、その領域によって渦巻きの腕が比較的はっきりとわかる。一方の下半分にも星生成領域は見られるが、上よりも小さく散らばって存在している様子がわかる。

天の川銀河とNGC 2500は、棒渦巻銀河であるということ以外にも共通点がある。天の川銀河はアンドロメダ座大銀河M31やさんかく座銀河M33など50個ほどの銀河と共に「局部銀河群」という銀河の集団を形成しているが、NGC 2500も近くに存在する他の銀河と重力的に集まって、アンドロメダ座大銀河に似た渦巻銀河「NGC 2481」を中心とした銀河群を作っているという点である。