【2017年11月7日 JAXA】

野口聡一さんは1996年に宇宙開発事業団(現在の宇宙航空研究開発機構(JAXA))の宇宙飛行士として選抜され、2005年7月にスペースシャトル「ディスカバリー号」にミッションスペシャリストとして搭乗、初の宇宙飛行を果たした。このフライトは、2003年の「コロンビア号」事故以来となるスペースシャトルの飛行再開ミッションという重要なものだったが、野口さんは打ち上げ時の外部燃料タンクのビデオ撮影を行ったほか、3回の船外活動のリーダーとして、シャトル耐熱タイルの補修検証試験やISSの姿勢制御装置の交換などを行った。

2009年12月には、JAXA宇宙飛行士として初めてソユーズ宇宙船に搭乗し、ISS第22次/第23次長期滞在搭乗員のフライトエンジニアとしてISSに161日間滞在した。ISS滞在中は「きぼう」日本実験棟ロボットアームの子アーム取り付けや実験運用などを実施した。

また、2012年からは、有人宇宙飛行に関する国際協力機関である宇宙探検家協会(Association of Space Explorers: ASE)のアジア地区常任理事、会長を歴任。現在はアジア地区常任理事の役職に就いている。

野口聡一さん
野口聡一さん(提供:JAXA/GCTC)

野口さんにとって3度目の宇宙飛行、2度目のISS長期滞在となる第62次/第63次長期滞在は、2019年終わり頃から約半年間の予定だ。滞在中はISSフライトエンジニアとして、日本実験棟「きぼう」を含むISSの各施設の維持・保全、科学実験、ISSロボットアーム操作等を実施する。

今回の決定について野口さんは、「今回のミッションでは、ISSへの往還の手段としてロシアのソユーズ宇宙船、または米国企業が開発中の新型有人宇宙船に搭乗することになります。搭乗に向けた計画が変化しうる状況下で複数の機体の訓練に対応することが求められます。有人宇宙飛行の歴史における大きな転換点に立ち会うことになり大変に光栄ですが、同時に任務の重大さに身が引き締まる思いです。スペースシャトル再開ミッションへの貢献、そしてJAXA初のソユーズ宇宙船搭乗という過去2回の飛行経験を生かし、JAXA行動宣言にある『常に高みを目指し、どんな困難にも立ち向かう創造する志』を心に抱き、この栄えあるミッションに挑みたいと思います」(抜粋)と抱負を述べている。

なお、来月からは宇宙飛行士の金井宣茂さんが約半年のISS第54次/第55次長期滞在を開始する予定となっている。