MotoGP第18戦マレーシアGPで、マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が2019年シーズン2勝目を挙げた。前戦オーストラリアGPでは最終ラップで失った勝利。独走優勝の形で、雪辱を果たした。

 マレーシアGPは、終わってみればビニャーレスの完全な独走レースだった。オープニングラップこそ、2番手スタートのビニャーレスは4番手スタートのジャック・ミラー(プラマック・レーシング)とトップを奪い合ったが、レースリーダーとなった2周目以降は少しずつ後続を引き離していった。

 チャンピオンのマルケスは、序盤に11番手スタートでミラーを交わすのに手間取り、すぐに追いつける位置にいなかった。ビニャーレスは安定したペースで周回を重ね、オープニングラップ以降一度もトップの座を脅かされることなく優勝を果たした。

 ビニャーレスにとって、2019年シーズン2勝目。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPにとっても、2度目の勝利となった。

「すばらしいレースだった。今週末を通じて、とてもうまくレースに向けた準備ができていたんだ」とビニャーレスはよろこびをあらわにする。

「1周目を終えたとき、大きな可能性を感じたんだ。先頭に経ってからは、とにかく攻めて、攻めて……、すごくうれしいよ」

 会見場ではめったに笑顔を浮かべることのないビニャーレスが、この日ばかりは相好を崩した。オーストラリアGPの溜飲を下げた思いもあったのだろう。会見では「オーストラリアGPでは、優勝できそうなところをミスによって転倒してしまったから」と語っていた。

 前戦オーストラリアGPでは、中盤以降にレースをリードしながらも、マルケスを振り切れなかった。最終ラップ直前、2番手につけていたマルケスに交わされたビニャーレスは、勝負所と見た最終ラップの10コーナーでクラッシュ。優勝どころか表彰台までもが露と消え、リタイアとなった。

「(今日は)こうして優勝できたことが、たまらなくうれしいんだ」

 2019年シーズンは、ヤマハのサテライトチームライダーであり、ルーキーであるファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)の後塵を拝することも多かった。シーズン後半から次第に調子を取り戻してきたが、優勝には手が届かずにいた。それだけに、今回の勝利は格別だったのかもしれない。