11月22〜24日に富士スピードウェイで開催されるSUPER GT×DTM特別交流戦。そのサポートレースとしてGT300車両が参加する「auto sport Web Sprint Cup」が行われる。

 しかし、当初の予想と反してGT300のレギュラー参戦チームは7台にとどまり、その他のカテゴリーに参戦するチームを含めてもエントリーは12台のみとなった。

 そんな状況において積極的に手を挙げていたのが土屋武士率いる「つちやエンジニアリング」だ。

 25号車HOPPY 86 MCの参戦のみならず、スーパー耐久のST-Xクラスに出場し、メンテナンスを委託されていたMax Racing RC F GT3も募り、土屋自身がドライブする。

「なぜ僕たちが出るのか、そして出場しなかったチームの理由を代弁させてほしい」と土屋はその思いを語った。

「25号車で出るのも、Max Racingで出るのも、本当にファンの皆さんのために出る。ただそれだけなんです。正直なところ、2019年シーズンは全戦に参戦することができない状況で進んでいたのですが、アップガレージさんに助けていただいたり、サポーターの皆さんに助けていただいたり……。本当に僕らはたくさんの人たちに助けていただけて、レースを戦うことができていました」

「すでに発表させていただいたとおり、マザーシャシーを使用するのも、まさしく次の富士が最後になるので、皆さんに見てもらいたい。単純にお祭りみたいなイメージもあるので、自分たちも楽しもう。そして、皆さんにも楽しんでもらいたい。ちょっと普段のレースの装いとは、違うと思うんですけどね」


「他意はなく、本当にそこだけなんです。だって、お金のことだけ考えたら、絶対出ないほうがいい(苦笑)。いや、資金的には非常に各チームとも、苦渋の決断だったと思うんです」と土屋。他チームが参戦をしなかったことについて説明する。

「普通に年間予算が決まっていると、追加の1戦は仕事としてはチームには厳しい。それは当たり前のことで僕が代弁しますけど、みんなも本当は出たいけど、それができない事情がある」

「うちはプライベーターだから、ガレージを持ってスタッフがいて、オーナーもドライバーもトラックを運転しながらやってこられるチームなので、そのコストがかからないから、なんとか出られるんです」

「でも、他のチームは、チームオーナーがガレージを持っていないチームがたくさんあり、チームがガレージに委託して出場するので、どうしてもコストがすごくかかってしまう。そういった部分で、今回のように夏頃に開催決定という状況だと出られないんですよ」

「これは当たり前のことですし、昔とレースの装いが違ってきているので、こういうことになってしまったんですが、ちょっと寂しい感じはしますね」と現状のモータースポーツ界の事情を話す。


「複雑だと思うんですよ、皆さん。観る側もレースをする側も、そして報道する側も。代弁させてもらいましたが、こういうレースがあることで何かが動いていくでしょうし、僕たちも頑張るし、レース界みんなで頑張るので、今後に期待してほしいなと思います」

「これは絶対話さなきゃいけないことだと思うんですよ。だから僕が話すのがちょうどいいと思っていました。ご理解いただけたら何よりです」と今後の展開に期待を述べる。

 特別交流戦では、25号車HOPPY 86 MCのラストラン。そしてドライバーとして戦う土屋の奮闘に期待したい。