2020年のF1を戦うメルセデスAMGペトロナスF1チームは2月10日、英国に本拠を構える複合化学メーカーの『INEOS(イネオス)』と“プリンシパル・パートナーシップ”を結んだことを発表した。これまで両者はパフォーマンス・パートナーシップを結んでいたが、この関係が強化された形となる。

 イネオスはイギリス人のジム・ラットクリフ氏が1998年に立ち上げた企業で、現在は燃料や潤滑油、建設業など、さまざまな事業を展開する一大企業に成長している。

 同社はスポーツチームへのスポンサードにも積極的でセーリングチームやサイクリングチームを所有。特にサイクルロードレースを戦う『チーム・イネオス』は前進のチームスカイ時代から数えて、ツール・ド・フランスを2015年から5年連続で制するなど、最強チームとして君臨している。

 そんなイネオスが2014年からF1のドライバーズタイトル、コンストラクターズタイトルを独占しているメルセデスF1のトップスポンサーに就任した。契約期間は5年だ。

 このパートナーシップにより、2020年のF1を戦うメルセデスF1のマシン『W11』にはインダクションポッドを始めとする各所に同社のロゴが掲出される。

「我々イネオスが、世界最高のF1チームであり世界でもっとも名高いメルセデス・ベンツのプリンシパル・パートナーとなったことを誇らしく思う」とラットクリフ氏。

「メルセデスF1はグローバルスポーツであるF1のリーダーであり、つねに技術的革新を進め、人間がもつパフォーマンスを高めてきた。可能性を広げようという彼らの意思と決意は、イネオスにぴったりなものだ」

 チーム代表のトト・ウォルフも「イネオスをメルセデスのプリンシパル・パートナーとして迎えられて光栄だ。イネオス社が持つ野心やダイナミズム、起業家精神は、メルセデスF1にも当てはまるものだ」と述べている。

「我々はどちらも、毎日少しでも改善しようと努力を続け、少しでもいい結果を手に入れることに心血を注いでいる。互いがパートナーになり、サーキットはもちろん、海上、そして(サイクルロードレースの)グランツールの各ステージで、それぞれのレベルを押し上げることを狙っていく」

 またウォルフ代表は「今回の新しいパートナーシップ締結はF1における将来的なプランにも重要な礎となる。今回の契約もF1が持つ国際的ブランド力やスポーツとしての魅力の高さを示すものとなった」ともコメント。一部で報じられたF1撤退の噂に否定的なコメントも残している。