3月12〜15日のスケジュールで開催予定だった2020年のF1開幕戦オーストラリアGPが突如キャンセルされた余波を受け、サポートイベントとして組み込まれていたVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー第2戦『メルボルン400』も中止の憂き目に。シリーズ戦のひとつを失ったVASC主催者側は「このアルバートパーク戦の代替ラウンドをシーズン後半戦のどこかで必ず開催したい」と今後の展望を語った。

 チームメンバーの新型コロナウイルス(COVID-19)への感染が確認されたことにより、マクラーレンF1が週末からの撤退を決断したことで始まったイベント開催中止への流れは、VASCの2020年シーズン第2戦と、TCRオーストラリア開幕戦兼アジア・パシフィック・カップ第1戦をも飲み込む事態となった。

 ノン・チャンピオンシップ戦となっていたTCRとは異なり、選手権カレンダーの1戦だったメルボルン400はすでに現地木曜からプラクティス・セッションが開始され、レース1とレース2に向けた計時予選で、シェーン-ヴァン・ギズバーゲン、ジェイミー・ウインカップのトリプルエイト・レースエンジニアリング勢が最速タイムを記録。

 レッドブル・レーシング・オーストラリアのホールデン・コモドアZBが、両レースでポールポジションからスタートを切るばかりとなっていた。

 しかし金曜朝を迎えた段階で、ビクトリア州知事のダニエル・アンドリュースにより「無観客試合とするように」との要請を受けたアルバートパークでのイベントは、TCR、VASCともに予定されていたタイムスケジュールが大幅に遅延した結果、セッションを開催することなくイベント中止が決定した。

 これにより、TCRオーストラリアは3月27〜29日のシドニー・モータースポーツパークが、VASCは4月3〜5日のシモンズ・プレイン『タスマニア・スーパー400』が次なるイベントとして控えるものの、その開催可否も定かではなく、シリーズ統括団体は今後のレース開催や、アルバートパーク戦の代替が可能かの協議を開始し、なるべく早期に結論を出したいとの意思を表明した。

「スーパーカーは引き続き政府の健康アドバイスを順守し、私たちのファンと人々の健康と安全を確保するために行動し続ける」とのステートメントを3月16日付で発表したVASCシリーズ。

「3月12〜15日の週末、予定されていたイベントのキャンセルとその影響を考慮して、年内に別のイベントへのスケジュール変更を調整する予定だ。今年のカレンダーではそうすることができる可能性が残されており、その点においてはVASCシリーズとして幸運だったと言えるだろう」

「スーパーカーは、政府機関が提供するガイダンスに沿って状況を注意深く監視し続ける。我々はこの世界的大流行の状況が続いていくなか、ファンやステークホルダーに対し、彼らの継続的なサポートと忍耐に心からの感謝を捧げる」

 こうした状況に対し、数名のドライバーらもSNS上で開催中止の決定を支持する意見を述べるなか、ティックフォード・レーシングのCEOであるティム・エドワーズや、Team18代表のチャーリー・シュワルコートらも賛同の意を述べ、今季からチャズ・モスタートを走らせるウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)はチームとしての声明をリリースして支持を表明している。

「このF1グランプリ開幕戦の週末にスーパーカーとしてレースが披露できないことに失望しているが、2020年オーストラリアGPをキャンセルするという決定を支持する。すべての人員と出席者の健康と安全が最重要であり、困難な状況で継続的にサポートしてくれたF1、TCRのカテゴリーとすべてのパートナーに感謝する」