フェラーリは、2月のプレシーズンテストにおいて2020年型SF1000が期待していたパフォーマンスを見せなかったとして、開発プログラムを全面的に見直したことを明らかにした。最初のアップデートは第3戦ハンガリーに導入する予定だという。

 オーストリア・レッドブルリンクでの最初の2戦では、フェラーリは基本的にテスト終盤と同じ仕様のマシンを走らせ、アップデートは投入しないということだ。

 6日間にわたるスペイン・バルセロナでのテストの後、フェラーリにはメルセデスやレッドブル・ホンダほどの戦闘力がないと、多数の人々が結論付けた。

「今週末はバルセロナテストの終わりに使用したものと同じ仕様のマシンを走らせる」とフェラーリチーム代表のマッティア・ビノットは、オーストリアGPを前に語った。

「マシン開発に携われた5週間半という非常に限られた期間にのんびり過ごしていたわけではない。テストの結果、開発、特に空力面において大幅な変更を行うことになった。最初に、コース上で期待していた結果を得られなかった理由と、それによってプログラム全体の調整をどの程度行わなければならないのかを理解する必要があった」

「目標を達成できないと分かっていながら、予定していた方向に進み続けても、求める結果は得られない。そのため、マシン全体を見直す新しいプログラムを定めることに決めた。そのすべてを最初のレースに間に合うように準備することができないのは明らかだった」

「我々は、7月19日ハンガロリンクで行われる第3戦にアップグレードを導入することを目標としている。それとは別に、マシン自体の開発について、この数週間、シミュレーション作業を行い、ドライバーたちの助けを借りて、マシンの挙動を分析するために大きな労力を注いできた。その成果はオーストリアで見ることができるだろう」

「現時点で我々のパッケージが最速ではないことは承知している。メルボルンに向かう前からそれは分かっていたし、その状態は変わっていない」

「それでもシュピールベルクはバルセロナとは異なる性格を持ったサーキットだし、2月のテスト時より気温もかなり高くなる。オーストリアであらゆるチャンスを確実に生かし、ハンガリーには今取り組んでいる新たな開発を導入する。そこで、ライバルたちと比較して自分たちがどの位置にいるのかを確認することができるだろう。ただし、ライバルたちもアップデートを入れてくるだろうことを考慮に入れる必要がある」

「この異例なシーズンのスタートに向けて予測を試みることは、通常よりもさらに無意味だ。金曜プラクティスで3時間走った後には、いくつかの兆候は見られるだろうが、状況がよりはっきりしてくるのは土曜の予選の後だろう」

「予選を終えた後に、チームの序列について多少は見えてくる。一方で開幕戦には常に不確定要素がある。信頼性、レースディスタンスでのタイヤパフォーマンスといったものだ。作業すべてを完璧に行い、全セッションに向けて、やるべきことをどのように実行するかを決め、準備をしっかり整える必要がある。目標は何か? いつもどおり、できるだけ多くのポイントを持ち帰ることだ」

 タイトルを争うライバル、メルセデスとレッドブル・ホンダは開幕戦オーストリアに大量のアップデートを導入すると明かしている。