メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフはルイス・ハミルトンが2021年に要求している報酬額の噂について、「まったくのナンセンス」だと一蹴した。ウォルフは二者間で報酬についての話し合いは始まっていないと主張している。

 土曜日の報道によると、メルセデスとハミルトンは今年末で終了するハミルトンの契約延長について、意見の対立があるとしている。

 報道では、F1の大スターであるハミルトンが4000万ドル(約43億円)を要求しているのに対し、ウォルフはその半額または2000万ドル(約22億円)しかオファーする気がないという。

 ハミルトンは昨日の朝、ソーシャルメディアで噂を打ち消し、ウォルフもハミルトンのコメントに続いて同意であることを示した。

「契約交渉については、多くのことが取りざたされている。彼が滑稽なほどに多額の報酬を要求しているが、私がその半分しか払わないと言っているなどといったことだ。そうした話はすべて作り上げられたものだ」とウォルフは語った。

「我々は金額について一言も会話をしていない。まったくのナンセンスであることを記事で読むのは奇妙なものだ」

「ルイスは自動車業界とF1の財務状況について非常に良く知っている。同様に私は彼の功績と一流であることに大きな敬意を払っている」

「したがって、我々双方にとって満足のいく結果が出ると考えている」

 ドライバーの報酬は、2021年からルールに加わる1億4500万ドル(約156億円)の予算制限項目には含まれていない。ウォルフは、莫大な報酬をドライバーに与えることに反対はしていないが、段階的に額を削減していくことを支持している。

「報酬制限は我々が支持していることだ。アメリカでもスポーツ界に同様の流れが出てきていると思う」とウォルフは語った。

「もしチームが1億4500万ドル(約156億円)にまで予算を減らさせるのなら、どこかの時点で高い報酬にも制限をかける必要があるだろう。だが我々は今日のスーパースターを失うべきではない」

「我々はこのスポーツのスーパースターを失いたくないと言っている。だから2024年から先に段階的な導入が必要だろう。チームに予算制限を科すというのなら、将来の世代のドライバーたちはいっそう抑制のきいたレベルの報酬を受け取るだろう」

「私はそれはF1にとって良いことだと考えている。ドライバーたちは感動を与える必要がある。アメリカで見られているように、トップのフットボールやバスケットボール選手はいま大きな感動を与えてくれる」

「彼らは高い報酬を得るにふさわしい。なぜなら世界的スーパースターであり、その分野で最高の存在だからだ」

「個人の報酬をチームの予算制限と比べてその割合で決めるべきではない。このことはある一定の期間わたって不要な議論を引き起こしてしまうだろう」