2021年から2025年まで有効の新しいコンコルド協定を締結したことで、現在参戦する10チームすべてが今後5年間にわたりF1に残留することが約束された。

 チーム、FIA、リバティ・メディア(F1)によって署名がなされたこの協定は、競技とビジネスの運営方法について規定したものだ。

 リバティが2017年にF1の新たな商業権保有者になった時、同社は財政的にも、コース上での競争においても、チーム間でより公平な機会を作り出したいという意向を表明した。

 今回のコンコルド協定においては、F1全体にとってプラスになる要素もあったが、不満を抱いたチームもあった。大規模でより大きな成功を収めたチームに対して過去に優先的に分配されてきた商業収入からの支払いの一部をなくし、それをより公平な分配方法で小規模チームに与えることが定められた。当然のことながら大規模チームはこのことをあまりよく思っていない。しかし少なくともひとつの小規模チーム(おそらくはハース)は、このことがなければ今年の終わりでF1から撤退したかもしれなかった。

 交渉が長引いたため、チームによる契約合意の期限は8月12日から18日に延期された。メルセデスは特に、この協定について不満を持っていた。彼らは自分たちがF1に果たしてきた貢献のすべてを考えると、十分な埋め合わせがされていないと感じたからだ。それに加え、フェラーリはいまだに優遇措置を受けている。

 フェラーリはレギュレーション変更に対する拒否権を与えられてきたが、これを今後も維持すると、チーム代表マッティア・ビノットはSky Sports F1に対して認めている。

 リバティは主要な目標のうちふたつをすでに達成している。ひとつは年間のバジェットキャップ制度(2021年は1億4500万ドル=約153億4000万円に制限)についてチームから合意を得ることであり、ふたつめは接近戦のレースを作り出すことを目指した新たなテクニカルレギュレーションを2022年に導入することだ。

 新しいコンコルド協定のなかで、もうひとつの大きな変更点は、ルール変更をチームの全会一致の同意なしに行うことが可能になることだ。今後は、もしF1の8チームとF1およびFIAが同意すれば、変更を行うことができる。

 新コンコルド協定において合意された事柄は、F1、FIA、チームが今後5年間にわたる計画を立てる上での確固たる基盤となる。