2020年F1第7戦ベルギーの金曜フリー走行1回目は、メルセデスのバルテリ・ボッタスがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは3番手、アレクサンダー・アルボンは6番手となっている。

 初日フリー走行1回目(FP1)の始まる現地時間午前11時の天候は薄曇り、気温16度、路面温度21度。残暑厳しい日本では考えられない涼しさだが、アルデンヌ山中では特に珍しくない。今週末は明日以降も、この涼しさが続きそう。雨の予報も出ている。

 ピレリの供給タイヤは、昨年のベルギーGPより一段階柔らかいC2、C3、C4の3種類。タイヤへの負荷の高いスパ・フランコルシャンだけに、もしかすると性能劣化や摩耗に苦しむクルマも出てくるかもしれない。1年前のスパといえば、FIA-F2レース1でのアントワーヌ・ユベール選手の悲劇的な事故死が忘れられない。今週末はFIA-F3からF1まで、全マシンに追悼のロゴが付けられた。

 気温、路面温度が低すぎるからか、開始後20分を過ぎてもフィニッシュラインを通過したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)のみ。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、そして今日31歳の誕生日を迎えたバルテリ・ボッタス(メルセデス)は、まだ1周もしていない。

 25分過ぎからは、各車がようやく連続周回を開始。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がハードタイヤでいきなり1分45秒台のタイムでトップに立ち、ミディアムタイヤのハミルトン、ハードのボッタスが0.5秒差、0.7秒差で続く。1年前のベルギーGPがレッドブルでのデビュー戦だったアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)は、この時点ではまだ11番手に留まっている。

 タイヤ1セットを返却する開始後40分の時点で、ハミルトンがフェルスタッペンを0.172秒しのぐトップタイムを出している。この段階でタイムを出せていないのは、ハースの2台とアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィ。ハースはいずれもフェラーリ製パワーユニットに問題が出ており、ジョビナッツィも同じトラブルのようだ。

 多くのマシンがソフトを装着し、まずマクラーレンのカルロス・サインツJr.、ランド・ノリスが1-2。続いてアルボンが1分45秒075でトップに立った。しかしすぐにボッタスが1分44秒493でトップを奪い返し、ハミルトンが0.069秒差で続いた。フェルスタッペンは、3番手。ハミルトンからは、0.081秒差。2番手ボッタスには、0.012秒の僅差だ。

 4、5番手にはセルジオ・ペレス、ランス・ストロールのレーシングポイント勢がつけて、速さをアピール。なかでもペレスはハミルトンから0.136秒差と、初日から好調だ。アルボンはこの2台に後塵を拝し、6番手。ルノーとマクラーレンが7番手から10番手の位置を激しく争っている。アルファタウリ・ホンダはこの4台からペース的にやや離され、ダニール・クビアト11番手、ピエール・ガスリー12番手だった。

 フェラーリはパワーユニットの非力を補おうとかなり薄いリヤウイングで臨んだが、ルクレール14番手、ベッテル15番手。フリー走行から予選Q3まで全セッションで1-2を独占し、ルクレールがポール・トゥ・ウインを飾った1年前とは様変わりの、苦しいスタートとなってしまった。