IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTLMクラスに参戦するコルベット・レーシングのチームマネージャー、ベン・ジョンソンによると、シボレーコルベットC8.RをGT3仕様へと変更することは「一夜にしてできることではない」という。

 ジョンソンは“プロフェッショナルレベルの”GTレーシングプログラムを継続することが、コルベットブランドにとって重要であると強調する。

 GTLMクラスは不確かな未来に直面している。ポルシェは2020シーズン限りでのファクトリー・プログラムの終了を発表しており、これは2021年の同クラスはコルベットのほかに、BMWしかマニュファクチャラーが残らないことを意味している。

 この状況はGTレースにおけるコンバージェンス(GT3・GTEの相互乗り入れ)、あるいはプロカテゴリーにおけるGT3マシンの受け入れに伴ってGTEマシンが完全に除外される可能性を再燃させている。

 この将来的なカテゴリーに関わる関係者の意見交換会議は行なわれていないが、ジョンソンはコルベットのプロレベルでのレースへのコミットメントを改めて確認する。

「ロードマップと計画は、まだ正式なものになっていない」とジョンソン。

「GTレーシングの未来がどのようなものになるかを理解するためには、かなりの議論が必要だ」

「GTEの継続なのか? あるいは(GT3との)統合なのか?」

「我々の優先事項は、IMSAやWEC(FIA世界耐久選手権)、ル・マンなどで、引き続き最高のレベルでコルベットの存在感を示すことである」

「このためには、ファクトリーの努力によって、マシンのポテンシャルを見せつける必要がある」

「それこそがコルベットが立脚しているものであり、レーストラックから一般道へのフィードバック、およびその逆の流れもである。これらのレベルでの量産車とレースカーの関係性を継続すること、それがメインの優先事項だ」

 2020年に向けて新たに開発された“ミッドシップ”コルベットを、GT3規格のマシンへと転用するために必要な作業の量について尋ねると、ジョンソンは「比較的、大掛かりな作業となる」と答えた。

「GT3のルールブックの要件を満たすための作業は、短時間でできる簡単なものではない。残念ながら、ホモロゲーション・ステッカーを貼り変えればいい、というものではないんだ。かなりの作業が必要になる」

「GTレースの未来がコルベットにとって重要なことは明らかだ。我々は将来にコミットしているし、コルベット製品の一部ともなっているトップレベルでのGTレーシングには、大きな価値を見出しているからね」

「IMSA、ACO、FIAと協力して、GTレーシングの未来を築いていきたい」