スーパーGTのプロモーターであるGTアソシエイションは第6戦鈴鹿の決勝日に定例会見を開き、坂東正明代表が2021年の暫定カレンダーに含まれる海外ラウンド2戦の開催に向けた状況について言及した。

 新型コロナウイルスの影響を受け、2020年は大きなカレンダー変更を余儀なくされたスーパーGT。現在、2020年シーズンは富士・鈴鹿・もてぎの3サーキットで8戦を行なっているところだが、2021年については、8月6日に8サーキット・8戦からなる暫定カレンダーが発表されている。

 この2021年暫定カレンダーにおける開催サーキットと各戦の開催時期は、当初予定されていた2020年のカレンダーを踏襲するもので、そこには開催日こそ『調整中』ながら、第4戦としてタイのチャン・インターナショナル・サーキット、そして第5戦としてマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットが含まれている。

 第3戦が5月末、第6戦が9月中旬であることを考えると、この東南アジア連戦は7月の開催に向けて調整されているものと理解できる(2020年の当初予定でも、この2戦は7月に予定されていた)。

 しかし、新型コロナウイルスをめぐる状況は依然不確定であり、多くの関係者の渡航ならびにレーシングカー等機材の輸送、そして現地での安全なイベント運営などを考慮すると、コロナ禍における海外戦の実現には多くの障壁があることは想像に難くない。

 坂東代表は会見で、タイおよびマレーシア側との話し合いは「継続してやっている」とし、「マレーシアの観光省からは来年の7月以降は『ウェルカムである』と言われている」と明かした。

「ただ、現地プロモーターの間では『その7月にいきなり行ってイベントをやるのもどうなんだ』という話もある。タイについても、日本からの入国はかなり厳しい状態ではある。今年の12月くらいまでには、海外戦に対する意向というものを出したいと思っている」

 もし東南アジア連戦の開催が厳しいとなれば、全8レースを維持するために国内での代替開催を模索する方向となるだろう。ただ「(2021年に延期された)東京オリンピックの問題もある。そこを確認しながら、カレンダーの変更をFIAにお願いすることになるかもしれない」と坂東代表は言う。

 なお、2020年のレースはすべて300km以下で争われることが確実な状況となっているが、2021年については長距離レースが復活する可能性もありそうだ。坂東代表は「開発凍結も予定しており、500マイルは難しい。できて500kmではないかと考えている」と述べている。