ウイリアムズ・レーシングは、2022年からメルセデスとの技術提携を拡大し、これまでのパワーユニット(PU/エンジン)に加えてギヤボックスなど他のパーツの供給も受けることを明らかにした。

 2014年にF1に現在のパワーユニット規則が導入されて以来、ウイリアムズは、メルセデスのパワーユニットを使用してきた。2019年からはメルセデスの育成プログラム出身のジョージ・ラッセルをレギュラードライバーとして採用している。

 メルセデスと強固な提携関係を結んでいるウイリアムズだが、これまではギヤボックスは自社で設計してきた。しかしF1が技術規則を大幅に変更する2022年から、チームはメルセデスのギヤボックスおよび関連するハイドロリックコンポーネンツを使用するという決断を下した。

「ウイリアムズ・レーシングは、2022年から譲渡可能な一部コンポーネンツの供給を含む形で、メルセデスとの技術提携を拡大することをお知らせする」と1月5日に発表されたチームの声明には記されている

「ウイリアムズは2014年にハイブリッド時代が始まって以来、メルセデス・ベンツのパワーユニットを使用してきた。(2022年からは)メルセデスのギヤボックスおよび関連するハイドロリックコンポーネンツも使用する」

「従来ウイリアムズは、自社でギヤボックスとハイドロリック系コンポーネンツを製造してきたが、メルセデスとのパートナーシップ拡大により、長期的に自社でのより効率的な設計および製造プロセスを実施することが可能になり、リソースをより効率的に他のパフォーマンス分野に集中させることができる。ウイリアムズは他のシャシーパーツについては引き続き自社で設計し製造する」

 チーム代表のサイモン・ロバーツは「ウイリアムズは独立系チームであるが、F1は常に進化している。コース上で競争力を発揮できる最適な状態にチームを置くためには、現在の状況に素早く反応する必要がある」とコメントした。

「メルセデスとの長期契約はポジティブな一歩であり、将来の戦略目標の一部を形成するものである。同時に、社内に設計および製造の能力を維持することにもなる」

 メルセデス-AMGペトロナスF1チームのCEO兼チーム代表であるトト・ウォルフは、「2014年以来我々のパワーユニットを搭載してきたウイリアムズが統合されたパワートレインを取得することは、理にかなっている」と発言している。

「我々チームにとっては、新規則のもとで新たな供給を追加することは、スケールメリットの観点からも理にかなっている」

「このプロジェクトについては以前からウイリアムズと協議を行ってきた。今回の提携拡大を実現できたことをうれしく思う」

 ウイリアムズの創設者であるウイリアムズファミリーは、2020年にチームを売却、フランク・ウイリアムズと娘のクレアは役職からも離れた。現在はアメリカの投資会社ドリルトン・キャピタルがチームを所有している。