IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースのGTLMクラスにウェザーテック・レーシングの79号車ポルシェ911 RSR-19で参戦したクーパー・マクニールは、決勝スタート時の隊列でBMW M8 GTEと接触したことについて、チームの新しいGTLMプログラムの最初のレースとして「最悪のシナリオ」であったと説明した。

 GTLMクラスの3番グリッドからスタートしようとしていたマクニールのチームメイト、ケビン・エストーレは、レースのグリーンフラッグ直前、背後にいたBMWチームRLL25号車BMW M8 GTEをドライブするブルーノ・シュペングラーと接触したことで、スピン状態に陥った。

 この影響でエストーレは、アレッサンドロ・ピエール・グイディがドライブするリシ・コンペティツィオーネ62号車フェラーリ488 GTE Evoの側面にヒットし、79号車はマシンのフロントとリヤにダメージを負った。

 バンパーとスプリッターの交換を含む大きな修復作業と、ピットロードで多くのメカニックが作業してしまったことによるドライブスルー・ペナルティにより、ウェザーテック・レーシングには14周を早々に失い、レースには復帰したもののGTLMクラスの最下位でフィニッシュしている。

「24時間レースにおける、本当に最悪のシナリオだった」と、プロトン・コンペティションのサポートのもと、ウェザーテック・レーシングからフル参戦する予定のマクニールは振り返る。

「早い段階で問題が発生し、それを修復し、数周おくれになる。そこからすべてが問題なく順調に進んだとしても、すでに勝負権は失っているんだ。時間の進みは遅くなり、じわじわと痛めつけられていく」

「ポジティブなことを言えば、僕はRSRをドライブすることと、プロトン・コンペティションとともに働くことが本当に好きだ。今回の傷を癒して、(第2戦)セブリングを楽しみにすることとしたい」

■「意図的なものではなかった」と語るBMWのシュペングラー
 マクニール、エストーレ、リヒャルト・リエツとともに79号車ポルシェをドライブしたジャンマリア・ブルーニによれば、アクシデントの後、ポルシェのパフォーマンスは恒久的に低下していたという。

 エストーレは15時間目にバスストップシケインでスピンし、広告ボードがコース上に散らばった結果、フルコース・イエローを招いている。

 79号車は、クラストップのシボレー・コルベットC8.Rから10周おくれでフィニッシュした。

「決勝でのマシンは、木曜・金曜のプラクティスのときとは少し違っていた」とブルーニは語っている。

「何かの問題を抱えていたことは明らかだ。今回はいいパッケージだったのにね」

「残念ながら、スタート直前にすべてが吹き飛んでしまった。これがレースというものだ。だけど、このような24時間レースをすべきではない。残念だよ」

 エストーレはレースの早い段階でフラストレーションを露にし、「信じられない! レースが始まる前に負けてしまった。僕はそこ(隊列のなか)でポールシッターがアクセルを踏むのを待っていた。そしたらBMWが前も見ずに全開にしてきたんだ! 信じられないよ」とツイートしている。

 一方でBMWのシュペングラーは接触についての彼の見解を共有し、その結果彼のドライブする25号車にはドライブスルー・ペナルティが科せられている。

「意図的な動きではなかった」と説明したシュペングラーは、チームメイトのティモ・グロック、フィリップ・エング、コナー・デ・フィリピとともにクラス5位でフィニッシュしている。

「スタートでのインシデントについては、僕はIMSAでのいつものスタートのように、グリーンになったときにスロットルを踏んだ。でも僕と同時には前のクルマが加速しなかったので、残念ながら彼のマシンの後部に接触してしまった」とシュペングラー。

「彼を避けようとはしたが、彼をスピンさせるのには充分な衝撃となってしまった。少し不運な状況ではあったが、意図的なものでなかったことは間違いない」

「残念ながら、彼らの車にはかなりのダメージがあった。だが、これらは起こりうる出来事だ」