北米でホンダモータースポーツ活動を行っているホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)は、フォーミュラリージョナル・アメリカズの2021年シリーズチャンピオンドライバーに、2022年の全日本スーパーフォーミュラ選手権へ参戦するためのスカラシッププログラムを、ホンダと連携して提供する。

 新たなスカラシッププログラムの実施に伴い2月4日、HPDのデビッド・G・サルターズ社長と、スーパーフォーミュラを運営するJRP日本レースプロモーションの倉下明社長が、スーパーフォーミュラの公式ホームページ(https://superformula.net)上で、コメントを発表した。

 スカラシッププログラムの舞台となるフォーミュラリージョナル・アメリカズは、FIA直轄のカテゴリーで世界各国でシリーズ戦が行われているフォーミュラリージョナルの1つ。シリーズのチャンピオンには18ポイントのスーパーライセンスポイントが付与される。

 HPDのデビッド・G・サルターズ社長は「HPDとホンダが、若手の有望なドライバーを育成するためのスカラシップを共同で設立しましたことをたいへん嬉しく思っております」とコメント。

「HPDの改造エンジンK20C1 Type Rを使用しているフォーミュラリージョナル・アメリカズに参戦する選手を対象としたこのスカラシップを提供することにより、彼らのレースキャリアは加速することでしょう」

「スーパーフォーミュラが全世界の若手ドライバーを参戦させ、インディカーなどで活躍できる実力を養成していることに、私は賛辞を贈りたいと思います。アレックス・パロウ選手はそのいい例であり、スーパーフォーミュラが彼をインディカーで成功するよう育てたといってもいいでしょう」

「フォーミュラリージョナル・アメリカズとスーパーフォーミュラ、両シリーズの強みを活かしたこのスカラシップがホンダ若手ドライバーのトップカテゴリーでの活躍を強く後押ししてくれることを確信しています」

 スーパーフォーミュラを運営するJRPの倉下明社長は「HPDとホンダからのスカラシップのご提案をたいへん嬉しく受け止めております」とコメント。

「スーパーフォーミュラはすぐれたマシンSF19と高いレベルのチーム・ドライバーが純粋に競い合う環境があって、フォーミュラリージョナル・アメリカズに参戦する有望な若手ドライバーにとって、コンペティティブでまたチャレンジングな経験を提供できると確信しています」

「2019年、アレックス・パロウ選手が雨の富士スピードウェイで初優勝したレースを私は印象深く覚えています。20台のマシンがほとんど視界もないようなウェットコンディションにもかかわらず、アグレッシブなオーバーテイクを随所で繰り広げ、しかもセーフティカーが入るようなトラブルが一度も起こらず、まるで雨など降っていないかのようにレースフィニッシュを迎えました」

「私はそんなコンディションのなかでさえ、クリーンでハイレベルな戦いを行った20人のドライバーたちを心から誇りに思いました。そしてその頂点に輝いたドライバーこそ、元F1ドライバーである中嶋悟監督のもと、その年からスーパーフォーミュラに参戦したアレックス・パロウ選手でした」

「彼が1年でインディカーに旅立っていったことを寂しく思わないではありませんでしたが、彼のインディカーにおける活躍がHPDとの新しいつながりを生み出してくれたことには感慨があります」

「現在はコロナウィルスの感染拡大で新しい外国人ドライバーの入国はたいへんむずかしい状況にありますが、来年このスカラシップを胸に、将来を嘱望される若いドライバーが来日してスーパーフォーミュラに参戦し、そして活躍してくれることを心から願っています」