2021年F1スペインGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンはキャリア98回目の優勝を飾った。バルテリ・ボッタスは3位だった。

 ハミルトンはポールポジションからソフトタイヤでスタート、1コーナーでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に抜かれて2番手に落ちた。フェルスタッペンの1回目のピットストップから4周後の28周目にハミルトンはミディアムタイヤに交換。2番手を走行し続けた後、42周目に2回目のピットストップを行い、ミディアムタイヤで20秒以上後方の3番手からプッシュ。ボッタスとフェルスタッペンを抜いて60周目にトップに立ち、優勝を飾った。

 ボッタスは3番グリッドからソフトタイヤでスタート、1周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)にかわされ4番手に落ちた。23周目にミディアムに交換、ルクレールの前に戻り、ハミルトンに抜かれた直後の53周目にソフトタイヤを履いて最後まで走り切った。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
 最高の一日だ! 今週末もチーム全体が素晴らしい仕事をしてくれた。観客が戻ってきたのを見られたこともうれしい。イギリス国旗を持っている人もいたね。久しぶりの光景ですごくうれしかった。

 スタートは厳しかった。グリッド右側の方がラバーが乗っていて、マックスがすごくいいスタートを決めたんだ。その後はひたすら追いかけたよ。序盤はずっとマックスのすぐ後ろを走っていたから、ダーティエアの影響でタイヤが持たないんじゃないかと心配した。

 2回目のピットストップの後、かなり後ろに下がってしまった。マックスとの差は20秒ぐらいだったと思う。あれはチームの大胆な選択だった。僕のなかではかなりの葛藤があった。でもチームとの間には信頼関係がある。結局あれは最高の決断だったんだ。

(レース後の会見で語り)最初からずっと、2回ストップができるようにミディアム2セットを決勝に必ず残しておくと決めていた。1回ストップの方がうまくいきそうにも見えたが、成功させるのは簡単ではないことを経験から知っていたんだ。

 でも、マックスをパスする速さがあると分かっていたので、(2回目のピットストップをするという)チームの指示を無視してステイアウトしようか、という迷いもあった。でももちろん、チームの指示どおりにしたよ。今日はチームの全員がすごい仕事をしてくれた。



■ボッタス「ハミルトンに譲るより自分のレースを優先するのは当然のこと」

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=3位
 1周目のターン3でシャルルに抜かれたことが、ファーストスティントに響いた。今日はもっといい結果を望んでいたが、達成できなかった。全体的にペースは悪くなかったので、もっと上位でフィニッシュできなかったことが残念だ。少なくとも表彰台に上れたのはよかったけどね。

 3位には決して満足できない。勝つために走っているのだから。でもチームにとっていい一日になったことは間違いない。今回も大量にポイントを獲得することができた。

 2週間後のモナコは独特のチャレンジになる。走るのが楽しみだよ。

(後ろから来るハミルトンになかなか譲らなかったことについて語り)もっと早く彼を前に出すことも可能だったが、僕も自分のレースをしていた。常にいろいろなことを計算しているんだ。シャルルをピットウインドウ外に追いやってからピットインして、(ファステストラップの)追加の1点を狙いに行こうとしていた。あの時、一番に考えていたのは自分のレースのことだ。

(チームからの無線では)彼をあまり抑えすぎるな、と言われただけだ。でも僕は僕でレースをしていて、誰かを抜かせてやるために走っているんじゃない。それでああなった。

 レーシングドライバーとしては自分を優先するけれど、同時に、チームのために働いているわけだから、自分が勝てないとしてもチームの勝利のチャンスを台無しにしたくはない。僕はチームと自分のためにベストのことをしようとした。