5月14日(金)、F1は、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策のひとつである渡航制限を理由に、6月11〜13日に第7戦として予定されていたトルコGPの開催を断念することを発表した。

 当初の予定では第7戦にカナダGPが予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続の中止が決定した。カナダでは継続的に移動制限を実施しており、F1関係者が14日間の隔離をせずにカナダへ入国することができないというのが理由だ。

 カナダに代わって第7戦を開催することになっていたトルコだが、最近になって感染者が急増し、イギリス政府は渡航を規制する『レッドリスト』にトルコを追加。F1では7チームがイギリスに本拠地を置いているため影響は必至で、F1側も開催の可能性を調査していた。

 その結果、F1は6月にトルコGPを開催することを断念した。新たに発表されたスケジュールでは、6月25〜27日に予定されているフランスGPを1週間早い18〜20日に開催し、25〜27日にはオーストリアでの2レース目となる『シュタイアーマルクGP』を行うことを決定。7月2〜4日には当初の予定通りオーストリアGPを開催するため、フランスGP、シュタイアーマルクGP、オーストリアGPという3連戦の日程が組まれた。この変更により、引き続き2021年シーズンは全23戦を予定している。

 F1のステファノ・ドメニカリCEOは、トルコのプロモーターや、迅速で柔軟な対応を行ったフランスとオーストリアのプロモーターへ感謝を述べた。

「我々はトルコでのレースを楽しみにしていたが、渡航制限により、6月にトルコへ行くことができなくなった」

「F1は状況の進展に素早く対応し、解決策を見出す能力があることを改めて示した。オーストリアでダブルヘッダーを行い、シーズンを23レースにとどめることができたのは喜ばしいことだ」

「トルコのプロモーターと当局によるここ数週間の努力に感謝するとともに、フランスとオーストリアのプロモーターの迅速かつ柔軟な対応と熱意にも感謝したい」

 なおトルコGPのプロモーターは、もし可能であればトルコGPの日程をシーズン後半に組み直したいとF1に要求しているという。2021年シーズンが始まる前には、移動制限により予定通りの開催ができなかった中国GPも同様の要求を行っている。

■2021年F1世界選手権カレンダー(2021年5月14日時点)
Round日程開催地13月28日バーレーン(サクヒール)24月18日イタリア(イモラ)35月2日ポルトガル(ポルティマオ)45月9日スペイン(バルセロナ)55月23日モナコ(モナコ)66月6日アゼルバイジャン(バクー)76月20日フランス(ル・キャステレ)86月27日シュタイアーマルク(シュピールベルグ)97月4日オーストリア(シュピールベルク)107月18日イギリス(シルバーストン)118月1日ハンガリー(ブタペスト)128月29日ベルギー(スパ・フランコルシャン)139月5日オランダ(ザントフォールト)149月12日イタリア(モンツァ)159月26日ロシア(ソチ)1610月3日シンガポール(シンガポール)1710月10日日本(鈴鹿)1810月24日アメリカ(オースティン)1910月31日メキシコ(メキシコシティ)2011月7日ブラジル(サンパウロ)2111月21日オーストラリア(メルボルン)2212月5日サウジアラビア(ジェッダ)2312月12日アブダビ(ヤス島)