前戦スペインGPでは、自らの発言によって批判の的となった角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)。「僕もスペインのことはすごく後悔しているし、言っちゃいけないことだったなと思っている」と、モナコでその心境を正直に語ってくれた。

 ただし、角田が反省しているのは、無線で語ったマシンを非難するコメントで、その後メディアに語った「チームメイトと同じクルマか疑問に感じる」というコメントは、本当にそう思っているわけではなく、その件に関しては誤解があるとも語った。

 またチームとの関係も、すぐに謝罪を受け入れてもらい、問題はないという。

「予選後に、自分からフランツ(・トスト/チーム代表)さんに謝りに行きました。フランツさんは全然気にしなくていいと言ってくれました。むしろ、ああいう無線はウェルカムだと言ってくれて、君はドライビングに集中してくれれば問題ないと、まったく気にしていないようでした」(角田)

 実際、トストもこう語っている。

「スペインGPの件では、私もユウキに謝罪したよ。なぜなら、日曜日のレースでユウキの力が及ばない部分で、彼をリタイアに追い込んだからだ。彼がリタイアしたのはパワーユニットのエレクトリックの問題で、それは我々のミステイクだった。新人ドライバーは1周1周がすべて貴重な経験になるのだから、スペインGPでスタート早々にリタイアさせてしまい、その機会を奪ってしまったユウキには本当に申し訳ないことをした。リタイアするまで、ユウキは我々が予想していたパフォーマンスを披露していただけに、残念でならない」

 発言に関して、角田とチームとの間にしこりはないが、マシンのフィーリング、セットアップに関して、角田が満足していないことも確かだ。角田は第2戦エミリア・ロマーニャGPの予選でクラッシュしている。その影響はないのだろうか。

「それはない。我々はクラッシュの後、ギヤボックス、リヤサスペンションなどを新品に変えた。モノコックを交換しなかったのは、クラッシュしたのがリヤだったからで、グランプリ後にファクトリーでモノコックの検査も行い、ヒビが入っていないことを確認している」(トスト代表)

 ということは、セッティングの方向性を変えるか、ドライビングをマシンに合わせるしかない。スペインGP後、チームとはその件に関して、何か解決策は見つかったのだろうか。

「正直、そこまで見つかってはいません。それにモナコは特殊なコースなので、ほかのサーキットとはまったく違うセットアップになります。サスペンションも違うものを使用しますし。今まではまったく別のサスペンションで、それがどうなるのか。もしフィーリングがよければ、そのままそのサスペンションを使うことになりますが、FP1が終わらないとわかりません」(角田)

 そのサスペンションでフリー走行1回目で9番手とまずまずのスタートを切った角田。しかし、2回目のフリー走行で、プール・サイド・シケインの出口でリヤタイヤをガードレールにヒット。ソフトタイヤを使用する前にセッションを終えた。