フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、フェラーリが過去に多くのエンジニアを他のチームから雇用したことを明かした。しかしレッドブルとは対照的に、フェラーリはそのことを公表することはしなかった。

 レッドブルは、レッドブル・パワートレインズ(RBP)の新エンジン部門で多くの採用を行っていることを明らかにしており、リーダーシップ構造を構成する15人のメンバーについて説明している。その全員が最大のライバルであるメルセデスから引き抜いた人材だ。

 RBPのエンジン計画とヘッドハンティングの取り組みは、F1のタイトルを争うレッドブルとメルセデスの間の緊張を高めている。ビノットは、ライバルチームから引き抜きを行うのは目新しいことではないことを認めたが、フェラーリが採用活動を表沙汰にすることは滅多にないという。

「過去3年間に我々は30人のエンジニアを他のチームから雇い入れた」とビノットは『Corriere della Sera』に語った。

「レッドブルは契約をするだけでなく、彼らが採用する人々全員を公開しているようだ。一方で我々は採用を知られないようにしている」

 ビノットはまた、チームが2022年のマシンに全力を傾けており、最初のシャシーが夏の終わりまでに完成する一方で、現行のマシンの開発は終わりに近づいていることを明かした。

「重要な時期だ。なぜならプロジェクトを凍結するまでにほんの数週間しかないからだ」とビノットは語った。

「来年から、その後の数年間にわたって有効なレギュレーションが施行されるので、準備を怠ったり見落としをするわけにはいかない。それは2022年だけでなくそれ以降のすべてに関わることだからだ」

「それが現在の優先事項であることは当然だ。新車は我々の予測に沿って開発されている」

「空力コンセプトについて重要な選択が下される段階にある。1カ月以内に、そうしたことが定義され、最初のパーツの生産が始まるだろう。そして空力ジオメトリーの詳細な作業をすることになる」

「つまり現行のマシンのアップデートを行う時間がなくなるということだ。終わっているとまでは言わなくとも、すべての取り組みは来シーズンに注がれている」