2021年後半のF1世界選手権は大幅に変更されることになりそうだ。予定されている最後から7戦のうち、4戦については実際に開催されるかどうか多くの疑問が浮上している。フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)上層部との非公式の電話インタビューで、我々は次のような情報を得た。

「アメリカGPの後はいかなるフライトも予約してはだめだ。なぜならほぼすべてが変更される可能性があるからだ」

 この情報筋によると、FOMはソチでのロシアGPを含むそれまでのすべてのレースについては、計画通りに開催されると予想しているが、シンガポールGPは見込みがなく、先日我々がお伝えしたように日本GPの運命はオリンピックが終わるまで決まらない可能性が高い。しかしWRC世界ラリー選手権のラリージャパンに関する最近のミーティングでは、鈴鹿でF1が開催される展望がひらけているという。

 日本GPの2週間後のアメリカGPの開催はほぼ確実だ。先日の日曜日に行われたインディ500は、アメリカが完全に経済を再開したことを明確に示した。ワクチン接種は大規模に迅速に行われており、その結果F1がオースティンに到着するまでには、テキサス州でワクチン接種を拒否しなかった人々の全員が完全に接種プロセスを終えるだろうと、地元当局は予測している。オースティン入りする全員が、新型コロナウイルス検査で陰性である必要があるが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのオーナーは会場を満員にし、コロナウイルスのないイベントができると確信している。イベントにはふたつの主要コンサートが含まれており、そのうちのひとつはベテラン歌手ビリー・ジョエルのコンサートだ。

 アメリカGP後の問題について確認したところでは、メキシコ、ブラジル、オーストラリアでのレース開催には重大な懸念があるという。ラテンアメリカ当局はグランプリ開催が可能であると確信を述べているが、F1はふたつの国に3000人に登るスタッフを送り込む決定を渋っている。メキシコシティとサンパウロはいまだパンデミックの渦中にあり、それぞれの政府はこの危機を止めるために事実上なんの手立ても打っていないのだ。メルボルンでは地元当局が外国人の入国を歓迎しておらず、これら3レースは中止される可能性が高く、カレンダーには大きな穴が開いてしまうだろう。

 以前報じたとおり、バーレーンがメルボルンの代替地として立候補している。外周レイアウトでの短距離のレースだが、FIAはこれを承認するものと見られる。しかしバーレーンはメルボルンでの開催予定日から1週間後の11月28日に移され、サウジアラビアとアブダビのトリプルヘッダーとなる可能性がある。

 そうなると、F1は11月7日と14日にヨーロッパで連戦を開催できることになり、今シーズンに22回のグランプリ開催が保証される。シンガポールはロシアと日本に挟まれたトリプルヘッダーのため開催地変更は不可能だが、昨年の17戦に比べると大きな改善だ。現在ではムジェロとイスタンブールがFOMとの話し合いの席に戻っている。ムジェロとイスタンブールの11月初旬の気候は比較的良好で、気温は15度から20度の間だ。だが決断が下されるのは、現在議論が行われている3戦の運命が夏の休暇間近に決定されてからのことになる。