IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権DPiクラスの昨年王者であり、今季開幕戦のデイトナ24時間レースを制したリッキー・テイラーが、8月に行なわれるWEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースにおける、オレカのリザーブドライバーとして指名された。

 COVID-19のパンデミックが進行するなか、テイラーはフランスのシャシーコンストラクターであるオレカと契約を結び、ル・マンでオレカ07・ギブソンを走らせる陣営内において「必要に応じて」代役ドライバーとしての役割を担うことになるという。

 今年、ル・マンのLMP2クラスには、24台のオレカのマシンがエントリーしている。

 テイラーはこの“フレンチ・エンデュランス・クラシック”に過去6回参戦しており、最近では2019年にジャッキー・チェンDCレーシングのオレカで出場した。

 テイラーはまた、IMSAではアキュラ・チーム・ペンスキーのARX-05で2020年のDPiタイトルを獲得。今年はウェイン・テイラー・レーシング(WTR)に復帰し、同じくARX-05でエントリーしている。ARX-05は、オレカLMP2をベースシャシーとするDPiマシンだ。

「過去4年間、アキュラとオレカの間の仕事は大きな成功を収めてきた。このイベントのために、僕をリリースしてくれたアキュラとWTRに感謝したい」とテイラーは語っている。

「このような成熟したコンストラクターとの関係を構築できたことは素晴らしい。また、僕を迎えてくれた(オレカのユーグ・)ド・ショナック氏にも感謝したい。オレカはル・マンで素晴らしい歴史があり、彼らのリザーブドライバーとして指名されるのは光栄なことだ」

 オレカグループのカスタマーレーシング・プログラムマネジャーであるアントニー・メギャバンは次のように付け加えている。

「リッキーを連れてくることは、頭を悩ます必要のないことだった。彼は、ル・マンに必要なものをすべて備えたドライバーだ。彼は(ル・マンで)レースの経験があるし、オレカ07を知っており、速さと優れた適応性も併せ持っている」

「リッキーは一流のアスリートであり、我々は彼を人としてとても尊敬している。リッキーのような才能あるドライバーを迎え入れることができて本当に幸運だ。WTRとHPD(アキュラ)の双方が、このイベントのために彼をリリースしてくれたことに感謝している」

 通常は稀なケースではあるが、レーススチュワードの承認を条件に、過去にもル・マンではリザーブ・ドライバーがレースに起用されてきた。

 2020年のIDECスポール17号車オレカでは、木曜日のプラクティス中にアクシデントに見舞われ、背中の負傷によって出場を取りやめたドワイト・メリマンに代わり、ポルシェ・ファクトリードライバーのパトリック・ピレが、決勝前日の金曜日からチームに加わるという事態が発生していた。