ハースF1チームの代表を務めるギュンター・シュタイナーは、第6戦アゼルバイジャンGPでチェッカーフラッグへ向けた走行中にニキータ・マゼピンがミック・シューマッハーに対し危険な行動をとったことについて、ふたりはわだかまりを解いたと述べている。

 両者はリスタート後、アゼルバイジャンGPの最後の2周で順位を争い、マゼピンがシューマッハーに先行していた。ふたりがフィニッシュラインに向かうメインストレートを全力で走行するなか、シューマッハーはマゼピンに追いついたが、突然マゼピンがシューマッハーをウォール側へ押しやるような動きを見せた。それでもシューマッハーはマゼピンをパスし、0.07秒の差をつけてチェッカーフラッグを受けた。

 しかし怒り心頭のシューマッハーは、マゼピンの首をかしげたくなるような行動に猛抗議するため、すぐに無線で「一体あれは何だっていうんだ? 本当に僕たちを殺したいのかな?」と声を上げた。

 マゼピンは、チェッカーフラッグに向かう途中でバッテリーのエネルギーを使い果たし、ポジションを失うことに苛立ちを感じていたと明らかにした。

「何よりメインストレートでチームメイトにポジションを奪われたことに少し動転していた」とマゼピンは語った。

「あそこでバッテリーを使い果たしたから、手の施しようがなかった。どうしようもないことだ」

 ハースのレース後のプレスリリースでその出来事に触れたシュタイナーは、マゼピンの行動は“誤解”の結果だったと述べた。

「ストレートでちょっとしたことがあったが、すべて解決しており、わだかまりは解けた」とシュタイナーは語った。「なんらかの誤解があったようだが、問題はなく全員そこから先に進んでいる」

 しかしシュタイナーはこの問題の最後の顛末を聞いていなかったかもしれない。この危うく接触しかけたインシデントは、FIAレースディレクターのマイケル・マシから精査されることになり、マシは「日を改めて新しい観点から調査し、必要であればチーム及び該当のドライバーと話し合いを持つことになる」とした。