6月6日、スペインのカタロニア・サーキットで開催されたMotoGP第7戦カタルーニャGP MotoGPクラスの決勝レースで、安全装備のレギュレーション違反によりファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)はレース後にFIM MotoGPスチュワードパネルから3秒加算のペナルティを科された。その後、クアルタラロが使用していたレーシングスーツのメーカーAlpinestars(アルパインスターズ)が調査し、スーツに問題がなかったと結果を発表した。

 クアルタラロは、決勝レースのラスト5周を切ったころにレーシングスーツのジッパーが大きく開いた状態となっていた。その後、胸部プロテクターが外されてコース脇に飛んでいく様子が確認される。しかし、そのままレースは続行され、クアルタラロは完走。フィニッシュラインを超えたクアルタラロがジッパーを上げる様子も確認されていた。

 レース結果はショートカットによる3秒ペナルティで4位。そして、レースから約4時間が経ったタイミングで、レーシングスーツを正しく着用せず、必須のチェストプロテクターを装着して走行しなかったことから、クアルタラロのレースリザルトに3秒が加算されるペナルティが科され6位へと降格した。

 レース後には「何が起きたのかについて説明することができない。原因を解明中だ」とコメントしていたが、アルパインスターズの調査の結果、レーシングスーツやエアバッグに問題がなかったことが判明した。

 アルパインスターズは「レース後、アルパインスターズのレーシング開発チームは、ファビオ・クアルタラロのレーシングスーツの完全性に関する調査を開始しました」と以下のように調査結果を発表した。

「レース後の最初の分析ではMotoGPパドックに設置されたスーツは、すべてのジッパーとファスナーが完全に機能しており、正常に機能していることを確認しました。さらに、テックエア・エアバッグシステムを含むスーツのすべてのコンポーネントは完全に機能していました」

「これは最初の評価に過ぎず、スーツがアルパインスターズ本社のアルパインスターズ研究所に到着した後、何が起こったのかをより深く理解するために、さらなる調査とすべてのテストと分析が行われます。テックエア・エアバッグシステムは、レース中に展開せず、クラッシュの状況がなかったため、期待どおりに機能しました」

 アルパインスターズは調査を続行するようだが、クアルタラロがフィニッシュ後にジッパーを上げることができたこと、調査で不備が確認されなかったことから、現時点ではレーシングスーツに問題がなかったことがわかる。クアルタラロがレース前にジッパーを完全に上げきっていなかったため、風圧などの影響で開いたのだろう。