ブラジル最高峰のツーリングカー選手権、SCBストックカー・ブラジルで参戦2年目を迎えているTOYOTA GAZOO Racingブラジル(TGRブラジル)は、エースを務める2014年王者ルーベンス・バリチェロ(フル・タイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)の新たなチームメイトを発表。7月9〜11日の週末にパラナ州カスカバルで開催される第4戦にて、現在19歳で“ドゥドゥ”の愛称を持つエドゥアルド・バリチェロを起用し、マティアス・ロッシの後任としてトヨタ・カローラを引き継ぐことが決まった。

 代表のマウリシオ・フェレイラ率いる名門フルタイム・スポーツは、2020年より新規参入のTGR陣営にスイッチしてトヨタ・カローラを走らせており、今季もバリチェロ、ロッシ、トニー・カナーン、ラファエル鈴木の豪華体制でシリーズを戦っている。

 そんなブラジル・モータースポーツのトップカテゴリーに初参戦を決めた19歳の“ドゥドゥ”は、これが自身にとっても初のツーリングカー公式戦デビューとなる。

 昨季は北米でインディカーの下部リーグであるUSF2000に参戦し、3勝を挙げランキング2位を獲得したエドゥアルドは、2021年より海を渡ってヨーロッパへ。イタリアに拠点を置くJDモータースポーツに加入し、FRECA(FORMULA REGIONAL EUROPEAN CHAMPIONSHIP by ALPINE/フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ・バイ・アルピーヌ)に挑戦している。

 一方、その“ドゥドゥ”にシートを譲る格好となった隣国アルゼンチンのスター選手ロッシは、昨季よりバリチェロと“相互交流”の形でSCBフル参戦を実現。地元のツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)では同じくTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのカローラSTC2000をドライブし、自身5度目のドライバーズタイトルを手にしている。

 しかし、2021年も引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が残り、アルゼンチンの保健当局によって制定された検疫規則の結果として、ブラジルとの往来ごとに7日間の自己隔離期間を要する事態が続いていた。現在もディフェンディングチャンピオンとして選手権首位の座に着くロッシは、今回TGRとの協議によりSTC2000のタイトル防衛に専念する決断を下した。

■息子とのレースを「楽しみにしている」と父のルーベンス・バリチェロ
 すでにシングルシーターの活動でもTGRの支援を受けているエドゥアルドは、フル・タイム・スポーツから参戦打診を受け取ると、すぐさま父親のチームメイトとなる意欲を示し、週末のカスカバルでトヨタ・カローラの191号車をドライブすることとなった。

「残念ながらパンデミックの制限により、マティアス(・ロッシ)は毎戦のようにブラジル入国管理通過のたび、多大な労力を強いられてきた。その結果、僕が代役としてカスカバルで彼のシートを引き継ぐことになったんだ」と、FRECAのサマーブレイク中にSCBへの招待状を受け取ったエドゥアルド。

「こんなに素晴らしい環境での実戦デビューは望むべくもないし、招待してくれた父やマウリシオ(・フェレイラ)、そしてトヨタに感謝したい」と続けたエドゥアルド。

「体制にはとても満足しているし、忘れられない機会になるだろうね。父のチームメイトになるなんて想像もしていなかったし、本当に夢が実現したような気分だ。一緒に最大限のパフォーマンスを出せるよう週末を楽しみたいと思っている」

 一方、そのカスカバルで優勝経験を持つ百戦錬磨の父ルーベンスも、息子とレースの週末を共有することを「楽しみにしている」と期待を込めた。

「まさかボックス(ピットガレージ)をドゥドゥと共有するときがくるなんてね。彼はこれまで多くのストックカー・レースに帯同してくれたし、僕がこのカテゴリーに対して感じている情熱を垣間見ることができたはずだ。もちろん、彼と一緒にトラックへ出るのは喜ばしいことだ。とてもエキサイティングな週末になりそうだね!」