ピレリは正式に新タイヤを第10戦イギリスGPで導入する予定だ。このタイヤは第9戦オーストリアGPのフリー走行でドライバーたちが試用し、各チームから最終的なフィードバックを得ていた。

 さらに耐久性を増した新しいコンパウンドは、第6戦アゼルバイジャンGPにおけるランス・ストロール(アストンマーティン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のリヤタイヤのトラブルを受けて生まれた。このタイヤはオーストリアGPのすべてのドライバーによるテストが行われ、ピレリによると否定的なコメントは記録されていないという。

 ピレリはまだ完全な走行分析を行っていないが、イギリスGPでゴーサインが出る可能性は高いようだ。

「すべてのチームがプロトタイプでの走行プランを完了したわけではない」とピレリのレーシングマネージャーを務めるマリオ・イゾラは語った。

「私が集めた全体的なフィードバックは、プロトタイプがC4コンパウンドのベースラインと非常に似た挙動を見せているというものだ。つまりこのレース(第9戦)ではミディアムとして使われたものだ」

 イゾラは、新タイヤのサイドウォールはより硬くなっているため、チームはマシンの全体的なバランスや空力特性に影響を被ることなく、低い空気圧で走ることができたと語った。

「我々は、各チームにリヤタイヤの空気圧をベースラインよりも2psi下げて使用するように依頼した」とイゾラは述べた。

「これは新しいコンストラクションに追加した垂直方向の剛性を補う方法だ。そして実際のところ、ドライバーからのフィードバックは前向きなものだった。一部のチームは、序盤のラップでさらにトラクションを得ることができたという。また、新しいプロトタイプは現在のC4と非常によく似ているというコメントもあった」

「結局のところそれが目標だった。なぜなら我々は新しいコンストラクションがより堅固だということが分かっており、追加のマージンが得られるように導入したいと思っている。だが挙動やバランスは変えたくない。また、チームが新しいコンストラクションに変えるときに、セットアップの調整を頼みたくなかった。このことは全体的に確認された」

「私は口頭でフィードバックを得た。データ分析を元にしたものではないが、それを信用している。なぜなら新コンストラクションは形状に違いがないため、基本的にマシンの空力に影響しないからだ」

「我々は新コンストラクションの追加の垂直剛性を、空気圧を低くすることで補完したが、タイヤは以前のものにくらべて異なる挙動はほとんどない。このことは一部のドライバーたちも体験している」