マクラーレンF1のランド・ノリスは、7月4日に行われたF1第9戦オーストリアGP決勝レースの序盤、レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスと争った際の走行に対して5秒加算ペナルティを科されたことで2位を逃したと語った。

 ノリスは、このレースで自身初めて、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)と並ぶフロントロウからスタートした。最初の数周はトップのフェルスタッペンに引けを取らない走りを見せていたノリスだが、セーフティカーが導入された後、レースが再開された4周目にペレスの猛追を受けた。

 ペレスはターン4のアウトからノリスを抜こうとした際にグラベルへコースオフし、一方のノリスはラインをキープしたままコーナーを通過したが、この動きがスチュワードから問題視されて5秒のタイムペナルティを科されることになった。

 驚くにはあたらないが、多くの人が厳しいジャッジだと考えたこの決定については、ノリスも不満をもっている。表彰台は獲得したものの悔しさ半分のノリスは、当時の状況について以下のように説明した。

「彼はアウトを回ろうとしたけれど、それはちょっと馬鹿げている。それに彼は自分からコースオフしたんだ」

「アウトから抜くのはリスクがある。彼はそこにグラベルがあると知っているはずだ。どんなジュニアシリーズを見たって分かるよ。どんなドライバーでも、どんな局面でも、アウトから回ろうとすればよほどのことがないかぎりグラベルに突っ込んでしまう」

「それに僕は彼を押し出そうとすらしていない。コーナーではどうしたってアンダーステアになるのだから、彼にはそれが無理だと分かっていたはずだ」

「おかげで2位に入るチャンスを逃した。僕たちには、特に第2スティントではボッタスの前を走れるだけのレースペースがあった。またもや3位ではなく、2位に入りたかった。もう少しでそこへ到達できたはずだったんだ」

 今回の微罪によって、ノリスはタイム加算ペナルティのほか2点のペナルティポイントも科されたため、ライセンスに記録される12カ月分の累計が10ポイントとなった。12ポイントになると、1戦出場停止となる。ただしこれは直近12カ月の累積なので、今月行われる第10戦イギリスGPの前には2ポイント分が削られることになっている。

 ノリスは、20周にわたって抑え込んでいたハミルトンに抜かれ、タイムペナルティを消化した後はボッタスにも3番手を譲ることになった。しかし、ハミルトンがマシンにダメージを負ったことから、メルセデスはボッタスとハミルトンの順位入れ替えを容認した。この後ノリスはハミルトンを抜き、最後はボッタスからわずか2秒差の3位でフィニッシュした。

 ノリスは、マクラーレンのレースペースと、メルセデスに挑む自身の走りが、どちらも予想以上だったと語った。

「レース全体を通じて、予想していたよりもすこし速かった」

「レッドブルはマックスが完全に先へ行っていた。けれど、今週のメルセデスは普段よりも少々苦戦しているようだった。僕たちは彼らに一歩近づけるところにいたんだ」

「それだけじゃなく、僕は第1スティントでかなりプッシュもした。彼らについて走ることができれば、後続との差を広げられると分かっていた。タイヤが外れそうなほどに走ってもリスクは少ないと思えた」

「前回の週末よりもマシンの出来が相当よかった。その理由を分析する必要がある。あれほどよかった理由を、自分では分かっているつもりだけれど、どうやってそれが実現したのかを理解すべきだ。マシンのセットアップ、風、気温。たとえば気温は前回よりもかなり寒かった。こうしたファクターをすべて分析する必要がある」

「いくつかのファクターが今日は僕たちにとって良い方向に働いた。でも、マシンもよかったし、チームはすべてを改善させて、必要な方向へ前進するうえでとてもいい仕事をしてくれた。あの位置で走れて、彼らと互角に戦えると分かったのは素晴らしいことだ。ここ何年かのなかでも、メルセデスやレッドブルと本当の戦いができたレースは初めてじゃないかな」

「とにかく、そうだね、次戦でもこのままの走りが続けられることを願っているよ」