7月18日にイタリア・モンツァで行なわれるWEC世界耐久選手権第3戦モンツァ6時間レースのBoP(性能調整)等がFIAエンデュランス・コミッティから発表された。3車種が参戦する最高峰ハイパーカークラスでは、第2戦ポルティマオ前に施行されたBoPがそのまま維持されている。

 トヨタGAZOO Racingが今季から投入しているル・マン・ハイパーカー(LMH)規定マシン、GR010ハイブリッドの最低重量は1066kg。対してハイブリッドシステムを搭載しないグリッケンハウス・レーシングのグリッケンハウス007 LMHは、LMHの基本重量である1030kgが保たれている。

 規則移行年の特例措置としてハイパーカークラスに参戦が認められているノンハイブリッドLMP1マシン、アルピーヌ・エルフ・マットミュートのアルピーヌA480・ギブソンも、第2戦前に変更された値である952kgという最低重量となっている。

 1スティント中に使用できる最大エネルギー量、および最大出力も第2戦のままで、トヨタが962MJ/525kW、グリッケンハウスは965MJ/520kW、アルピーヌが918MJ/450kWとなっている。

 トヨタは第2戦前に26kgの重量増加や5kWのパワー削減を受けたが、燃料タンク容量の違いから1スティントの長さでトヨタに及ばなかったアルピーヌとの戦いを制し、開幕から2連勝を飾っている。また、第2戦でデビューしたグリッケンハウスは、GTE車両との接触、その影響による1時間のクラッチ交換作業など、波乱の船出を経験した。なお、モンツァでのグリッケンハウスは初めて2台体制を採る予定だ。

 LMGTEプロクラスでは、フェラーリ488 GTE Evoとポルシェ911 RSR-19の両方が、今季最初の重量調整を受けることになった。

 第1戦スパではポルシェのケビン・エストーレ/ニール・ジャニが優勝。第2戦ポルティマオではフェラーリのアレッサンドロ・ピエル・グイディ/ジェームス・カラドが勝利を挙げた。

 この開幕2戦を受けた自動プロセスにより、フェラーリは5kg、最低重量が引き下げられ1255kgに。同様にポルシェは5kg増となる1264kgの最低重量が、モンツァに向け設定されている。

 LMGTEアマクラスでは今季、直近2レースにおける上位3台と、選手権ランキングの上位3台に、1位から順に15kg、10kg、5kgというサクセスバラストが搭載される。

 モンツァで最重量となるのはチェティラー・レーシングの47号車フェラーリ488 GTE Evoで、基本重量の1270kgに対して、開幕戦優勝(+15kg)、第2戦3位(+5kg)、ランキング1位(+15kg)という成績により、1305kgという最低重量が定められている。

 次に重いのは1285kgとなるインセプション・レーシング、リナルディ・レーシング、AFコルセ61号車らフェラーリ勢だ。なお、フルシーズンエントリーではないワン・オフ(1度限りの)エントリー車両には、自動的に基本重量+15kgのバラストが与えられることになっている。

 これらの結果モンツァで最軽量となるGTEアマ車両は、Dステーション・レーシング、アストンマーティン・レーシングらのアストンマーティン・バンテージAMRで、1247kgという値になっている。

 WEC第3戦モンツァは7月16日金曜日、現地時間15時30分(日本時間22時30分)から開始されるフリープラクティス1で幕を開ける。