リッキー・テイラーとマルコ・ソーレンセンは、8月21〜22日に行われる2021年のル・マン24時間レースに参戦するハイクラス・レーシングのドライバーラインアップを完成させた。

 ふたりのプロフェッショナルドライバーは13日、ル・マンのLMP2クラスに2台体制でエントリーしている、ハイクラス・レーシングのドライバーとして指名された。彼らはデンマークチームのWEC世界耐久選手権レギュラーマシンである20号車オレカ07・ギブソンで、デニス・アンダーソンとトリオを組むことになる。

 ハイクラスの2台目、僚機49号車オレカではヤン・マグヌッセンとケビン・マグヌッセンの親子と、アンダース・フィヨルドバッハがマシンをシェアすることがすでに明らかにされている。

 ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)の契約ドライバーであるテイラーは、フランスのシャシーコンストラクター『オレカ』の“ル・マン24時間リザーブドライバー”に指名された後、今回の起用によって自身7度目となるル・マンのスタートを迎えることなった。

 現在、ウェイン・テイラー・レーシングからIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦し、シリーズ最高峰DPiクラスのランキング首位に立っているアメリカ人は、過去に4回、LMP2カーでル・マンを戦った経験を持つ。最近では2019年にジャッキー・チェン・DCレーシングで出場した。

 一方、アストンマーティンのワークスドライバーであるソーレンセンは、今回初めてプロトタイプカーでル・マンに挑む。

 昨シーズンのWEC世界耐久選手権LMGTEプロクラスチャンピオンは、アストンマーティン・レーシングが同クラスから撤退したことを受け、今季はフルシーズンのシートを失っている。

 そんななか、ソーレンセンは最近、TFスポーツのアストンマーティン・バンテージGT3でブリティッシュGT選手権に出場。また、今月末に行われるトタルエナジーズ・スパ24時間レースでは、同じくアストンマーチン・ワークスドライバーのロス・ガンと、WECでともに世界選手権タイトルを獲得したニッキー・ティームと並び、ガレージ59のバンテージGT3をドライブする予定だ。

 その相棒ティームも火曜日にル・マンへの参戦が決定した。世界選手権で“デーン・トレイン”を形成したデンマーク人のひとりは、WECのLMGTEアマクラスにフルシーズンエントリーしている、ノースウエストAMRのル・マンに向けたドライバーラインアップに組み込まれ、マルコス・ゴメスとオーナードライバーのポール・ダラ・ラナとともに98号車アストンマーチン・バンテージAMRをシェアする。
 
 長年にわたってこのクラスに参戦しているダラ・ラナの98号車アストンマーチンには当初、ティームではなくアウグスト・ファーフスが乗り込む予定だった。しかし、ヒュンダイ・モータースポーツのテスター兼開発ドライバーを務めるファーフスは、ル・マンと日程が重なる電動ツーリングカーレースのピュアETCRを優先。これによって今季の24時間レースを欠場することとなっている。

 ソーレンセンとティーム、ふたりの2021年ル・マン参戦決定は、アストンマーティン・レーシングの元でWECの2019/20年シーズンを戦ったフルタイムドライバー4名全員が、フランスのエンデュランス・クラシックに復帰することを意味する。

 ドライバータイトルを獲得したデーン・トレイン組のチームメイトで、2020年のル・マンでクラス優勝を飾ったアレックス・リンは、ユナイテッド・オートスポーツからLMP2クラスに参戦。また、リンの相棒だったマキシム・マルタンは、プライベーターとしてポルシェ911 RSR-19でLMGTEプロクラスに挑むハブオート・レーシングから、伝統の1戦に臨む予定だ。