2021年F1イギリスGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは優勝、バルテリ・ボッタスは3位を獲得した。

 ハミルトンとポールポジションスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は、オープニングラップで首位を争うなかでコプスコーナーにおいて接触、フェルスタッペンはコースオフし、タイヤバリヤにヒット、リタイアとなった。ハミルトンもホイールリムにダメージを負った。赤旗中断後、レースが再開した後、ハミルトンは接触の責任ありと判断され、10秒のタイムペナルティとペナルティポイント2を科された。

 スチュワードはこのペナルティについて次のように説明している。
「33号車と44号車がターン9に入っていった時、33号車が前を走り、44号車は少し後ろのイン側を走った。44号車のラインはコーナーのエイペックスに達するものではなく、イン側には余裕があった。33号車がコーナリングした際、44号車は接触を避けず、44号車の左フロントが33号車の右リヤと接触した。44号車に責任の大部分があると判断される」

 ハミルトンはピットストップでペナルティを消化、コースに復帰した後、ランド・ノリス(マクラーレン)、ボッタスを抜いて2番手に浮上、残り3周の時点でトップを走行していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)をかわし、勝利をつかんだ。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=優勝
2番グリッド/ミディアムタイヤでスタート、赤旗中に他のミディアムに交換、27周目にハードに交換

 この1週間、全力を尽くし、ファクトリーで作業にあたり、チームとともにこのマシンのパフォーマンスを引き出すために努力した。ライバルからの遅れを取り戻さなければならない状況のなかで作業に取り組み続けた皆を、心から誇りに思う。

 今日もいつもどおり、レースへのアプローチの仕方、特にマックスとのバトルについて、慎重に動くよう心がけた。彼はとてもアグレッシブだった。でも僕はあの時、彼に完全に並んでいた。そして彼は僕にスペースを与えなかったんだ。

 ペナルティに納得するかどうかは別にして、それを冷静に受け止めて、レースに取り組み続けた。
 その時、こう思っていた。「観客の皆は国歌やイギリス国旗とともに週末を楽しんでいる。僕はその邪魔は絶対にしないぞ」とね。

 バルテリの素晴らしいチームワークとチームの努力なしにはこの結果は達成できなかった。本当に感謝しているし、チームやファンのためにこの結果を出すことができて幸せだ。

(会見で語り)もちろん、僕が望んでいるレースの勝ち方ではないし、レースのやり方でもない。だけどこういうことは時には起こる。

(レースが終わってから)マックスが病院に行ったと聞いて、心配している。誰かにけがをさせたいと思っている人間なんていない。元気だと確認するために後で連絡を取るつもりだ。

(Sky F1に語り)僕としては、彼はあれほどアグレッシブになる必要はなかったと考えている。

 僕はペナルティを受けたけれど、こういう場合、どちらかひとりだけの責任ということはあり得ないと思う。常に、ふたりの間のバランスの問題なんだ。

 最後まで彼とホイール・トゥ・ホイールのバトルができればよかったと思うよ。彼とレースをするのは楽しいからね。これからのレースも楽しみにしている。でも、僕は誰かから引き下がるようなことは絶対しない。アグレッシブさを抑えるよう強いられるようなことも、もちろんない。

■ボッタス「スタートが課題。またポジションを落とした」

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=3位
3番グリッド/ミディアムタイヤでスタート、赤旗中に他のミディアムタイヤに交換、22周目にハードに交換

 今日の一番の問題は、スタートでポジションをひとつ落としたことだ。昨日も同じことが起きたから、調べる必要のある問題だと思う。

 ランドのピットストップに時間がかかったので、僕らとしては動くしかなかった。すぐにピットインする必要があったんだ。それによって、セカンドスティントが長くなってしまったが、選択肢は他になかった。予想どおりレース終盤はタイヤにひどいブリスターができて、とても苦労した。

 今年のタイトルのために、チームメンバー全員が必死に戦っている。素晴らしいことだよ。今日は驚くようなことがいくつかあった。フェラーリはすごく強かったし、マクラーレンはミディアムタイヤで速かった。今日のレースは素晴らしかったよね。ファンに喜んでもらえたんじゃないかな。

 今週末に向けてマシンを改善したけれど、まだまだやるべきことが多いのは確かだね。