ランボルギーニ社内で提案されているLMDhプログラムの最終決定が近づいている。これは同ブランドが2024年からIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWEC世界耐久選手権の両シリーズに参加する、プロトタイプレース・プログラムに適用されるものだ。

 ランボルギーニ・モータースポーツ責任者のジョルジオ・サンナは、Sportscar365に対し、同社のモータースポーツ活動を担うスクアドラ・コルセはイタリアの象徴的ブランドがトップレベルのスポーツカーレースに参加する可能性のある評価プロセスを完了するために、会社全体で「深く取り組んでいる」と語った。

 イタリアのメーカーは、当初“DPi 2.0”と呼ばれていた新しいプラットフォームに係る協議の開始以来、IMSAとACOフランス西部自動車クラブによる“コンバージェンス(収束、収斂)”を議論する場においても、そのテクニカル・ワーキング・グループの会議で重要な役割を果たしてきた。

 サンナは「カスタマーレーシングプログラムとしてLMDhにアプローチする場合でも、我々がGT3カテゴリーで行っていることとはまったく異なる努力が必要であり、より良い環境でトップクラスの話をしていることは明らかだ」とSportscar365に語った。

「これはカスタマーレーシング部門だけの単なる決定ではない。会社としての決定だ」

「そのため私たちは正しい決定を下し、この期間に話し合っている将来の会社の戦略に結びつけるために、必要なすべての時間を費やしている」

 ランボルギーニのLMDhプログラムが承認された場合、それはフォルクスワーゲングループとシャシーコンストラクターのマルチマチックとのパートナーシップの一部となり、ポルシェとアウディがすでに確認した取り組みと共有されることになる。

 Sportscar365は、この3つのメーカーが同じシャシーとエンジンを共有し、ブランドごとに異なるボディワークパッケージを使用することになると理解している。

 これについてサンナは直接的な否定はせず、「確かにフォルクスワーゲンのプラットフォームは本当に有益である」と述べた。

「結局の所GT3での経験を積み始めた頃のように、アウディスポーツと共同で作業を行いアウディR8 LMSとの相乗効果を狙ってウラカンGT3を開発することを決めたときのアプローチとさほど変わらないんだ」

「原理は非常によく似ており、とてもうまく機能している。このことは、すぐに決断を下すためのさらなるプラス要因だと考えている」

■カスタマーチームの選定を実施へ

 サンナは具体的な内容について話すことを拒否した一方、ウェザーテック・スポーツカー選手権とWECの両選手権でブランドを代表する有能なトップレベルのチームを選ぶことを検討していると述べた。

 Sportscar365は、ランボルギーニGT3のカスタマーチームであるFFFレーシングチームが、LMDhプログラムの可能性について初期の議論を行ってきたチームのひとつであることを理解している。

「チャンピオンシップの重要性とレベルを考えると、GT3と同じプラットフォームでは考えられない」とサンナ。

「それはより排他的で技術的な分野だ。だからこそ、我々は選ばれしトップチームを探すことになるだろう」

「(既存のGT3カスタマーの)何人かはこのアイデアにとても興味を持っているようだ。私たちは必要な時間をかけて、すべての評価を行っていく」

「(そのために必要な)最初のステップは承認を得ることだ」

 サンナは、遅くとも年末までには決定が下されると述べた。