2021年の年初に8年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたメルセデス・ベンツのフラッグシップ・サルーン、新型『Sクラス』に、V型8気筒エンジンとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を搭載した新グレード『S580 4MATIC』と『S580 4MATICロング』が登場。また、ラインアップの『S500』系も含め、路面の状況を読み取りサスペンションを調節する“E-ACTIVE BODY CONTROL”をオプション設定し、9月3日より予約受注が開始されている。

 この1月にも日本上陸を果たした7代目は「現代のラグジュアリーを再定義した」と謳われるとおり、デザイン面では従来よりラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により特殊な陰影を生み出す、シンプルかつクリーンなエクステリアを採用。

 一方のインテリアでも、触覚フィードバックを採用する最新世代のステアリングホイールに加え、AR(拡張現実)を有機ELメディアディスプレイだけでなくフロントウインドウにも投影する世界初の機能を搭載している。

 その新型『Sクラス』に追加された今回の新グレードは、3982ccのV型8気筒ツインターボエンジン『M176』に、48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを搭載した。

 エンジン単体出力では503PS、最大トルク700Nmを発生し、トランスミッションの間に配置された最高出力20PS(15kW)、最大トルク208Nmを発生する電気モーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる電力回収を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電。

 低回転時にはその電力を利用して動力補助を行い、アイドリングストップ時の再スタートでの快適性向上はもとより、シフトチェンジの際にはエンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行うなど、スムーズでタイムラグの少ないギヤシフトを実現している。

■前方の路面のスキャンし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備するE-ACTIVE BODY CONTROL

 さらに、その足元ではAIRMATICのシステムをベースに、4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加することで、スプリングレートとダンパー減衰力の個別制御を可能とした“E-ACTIVE BODY CONTROL”をオプション設定。

 ロードサーフェススキャンはステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションをモニターし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備する機能で、これによりタイヤへの初期入力から適切に減衰させるとともに、バネ上にその振動を極力伝えずフラットな乗り心地が提供される。

 さらに約30〜130km/hの速度域で作動する“CURVE”と呼ばれるダイナミックカーブ機能では、コーナリング時のロールによるバネ上の傾きを修正し、車体がつねに水平になるよう制御する。

 加えて衝突安全性に寄与する機能も採用されており、側面衝突の可能性があると車両側が判断すると、運転席・助手席バックレストのサイドサポートに内蔵されたエアクッションが膨張し、ドアと乗員の間をサポートするだけでなく、この“E-ACTIVE BODY CONTROL”が瞬時に車高をあげ、頑強な構造部分であるサイドシルでも衝撃力が受け止められるよう調整される。

 この機能は新型『Sクラス』全体の一部仕様変更で『S500 4MATIC』系にもOP設定されるほか、従来ブラック内装の車両にしか装備できなかったMBUXインテリア・アシスタントをブラック以外の内装色でも装備できるように変更。それに伴い、アクティブアンビエントライトおよび一部オプション装備の設定を廃止し、車両価格改定が実施されている。

 このうちラインアップ全体の最上級グレードに位置付けられ、左右の両ハンドル仕様が導入される『S580 4MATIC』の価格は1611万円(税込)。同『S580 4MATICロング』が1953万円(税込)となっている。
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