9月10日現地時間18時、2021年F1第14戦イタリアGPの予選が行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスが最速タイムをマークした。

 スプリント予選フォーマットに沿って金曜夕刻の予選開催となり、気温は25度、路面温度は33度というコンディション。

 ボッタスは予選前に戦略的に今季4基目のパワーユニットを投入し、決勝の最後尾グリッドスタートを選択している。

 ストレートの長いモンツァでは前走車のスリップストリーム効果を得ることが重要な要素となることもあり、Q1が始まっても各車とも待機を続ける。

 1分半が経過して地元フェラーリ勢が先陣を切ってコースインし、これに角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)をはじめ各車も続く。ただしフェラーリ勢はFP1で使用した中古タイヤを履く。この予選では全車がソフトタイヤを使用する。

 1回目のランでルイス・ハミルトン(メルセデス)が全セクターベストの1分20秒543でトップに立ち、2番手に0.261秒差のボッタス。3番手にダニエル・リカルド(マクラーレン)、4番手ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)となり、ロッジアの出口で僅かにはみ出したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は1.565秒差の9番手タイムとなり、クールダウンラップを挟んで再度アタックを行うがロッジアの入口でトラフィックに引っかかって再びアタックをやり直すことになる。計測3周目で0.492秒差のガスリーもアスカリの入口で大渋滞にひっかかるものの、アタックし直して4番手につける。

 上位勢が早々にタイムを記録していくのに対し、角田やウイリアムズ勢、ハース勢はオランダGPに続き3セットのアタックを行うためハイペースでコースインしていく。

 残り2分半を切ったところで上位勢は2回目、下位勢は3回目のアタックへ出る。最後のアタックを前にパラボリカの手前では大渋滞が発生するが、リカルドだけが時間切れでピットに戻り、それ以外の各車は残り時間内にアタックへ。

 ここで各車が続々とタイムを更新し、角田は15番手タイムで0.179秒差で辛くもQ1突破を果たしたかに思われたが、角田はパラボリカでトラックリミット違反を犯し1分21秒711が抹消となって17番手でQ1敗退となった。16番手ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)、18番手ミック・シューマッハー(ハース)、19番手ロバート・クビサ(アルファロメオ)、20番手ニキータ・マゼピン(ハース)がQ1敗退となった。

 エンジンブレーキの挙動に違和感を訴えるシャルル・ルクレール(フェラーリ)は7番手で通過し、ピットガレージでQ2に向けて大急ぎの修復を行った。

 18時25分に始まったQ2でも各車がまずは待機。

 今度はレッドブル勢が2台揃って先頭でコースインしていった。しかしフェルスタッペンは前をいくペレスのスリップストリームは使わず、その後方のメルセデスAMG勢も単独走行でアタックを行う。

 ここでもハミルトンが1分19秒936でトップタイムを記録し、ボッタスが0.096秒差の2番手、そして3番手・4番手にはマクラーレン勢が入り、5番手ガスリー。レッドブル勢はフェルスタッペンが6番手、ペレスは10番手に沈む。ルクレールはエンジンブレーキの問題が解消せず、コーナーのなかで不安定にエンジンブレーキがかかる症状に苦しみ9番手に沈む。

 残り3分で各車が一斉にコースインし、ピットレーンは大混雑。フェルスタッペンはピット出口の先でスロー走行する前走車を追い越していく。メルセデスAMG勢は中古のソフトでコースインし、それ以外の全車が新品ソフトを投入する。

 ここでフェルスタッペンは前のペレスのトウを使って0.293秒差の4番手タイムを記録。各車が続々とタイムを更新していくなかで、ペレスは0.031秒差で辛くもQ3進出を決めた。3番手には0.123秒差でノリスが入って好調ぶりを見せている。ルクレールは9番手に留まったもののガレージでの作業は続く。

 11番手セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、12番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、13番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、14番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、15番手ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がQ2敗退となった。

 Q3は18時48分に開始。路面温度は30度まで下がってきている。

 開始直後にメルセデスAMG勢がボッタス〜ハミルトンの順でコースインすると、レッドブルもペレス〜フェルスタッペンの順でコースイン。ペレスは中古タイヤで、同じく新品が1セットしか残っていないアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)はピットで待機し、それ以外の8台が新品ソフトでアタックを行う。

 ここでもハミルトンが1分19秒949でトップタイムを記録するが、フェルスタッペンも0.017秒差の2番手につけ、3番手には0.065秒の僅差でノリスがつける。ボッタスはロッジアの切り返しで挙動が乱れターン5出口でグラベルにタイヤを落とし5番手。

 残り3分を切ったところで各車が最後のアタックへと向かう。レッドブルの2台が先陣を切り、メルセデスAMG勢はやや遅れて最後尾でコースへと入る。当然いずれもエースドライバーが後方でアタックを行う。

 各車とも余裕を持って残り1分で前走車と充分なギャップを持って最終アタックへ。

 ここでフェルスタッペンはタイムを更新できず、ボッタスが1分19秒555でトップタイムを塗り替え予選スピードキングの座を掴み取った。ハミルトンは1分19秒651まで縮めたものの0.096秒届かず2番手。ノリスとリカルドはともにタイムを縮めて1分19秒台に入れたものの僅かに届かず、フェルスタッペンは3番手となった。6番手ガスリー、7番手カルロス・サインツ(フェラーリ)、8番手ルクレール、9番手ペレス、10番手ジョビナッツィという予選結果となった。