9月10日、WRC世界ラリー選手権第9戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ2が行われ、SS2〜6を戦ったTOYOTA GAZOO Racing WRTではカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)が前日の総合3番手から首位に浮上した。チームメイトのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が僅差の総合3番手につけた一方、エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)はトラブルに見舞われ総合16番手となっている。

 前日9日(木)に首都アテネで行われたSS1で幕を開けたアクロポリス・ラリーは、この競技2日目から本格的なグラベル(未舗装路)ラリーがスタートした。晴天に恵まれた10日(金)は5本のSSを走行するスケジュールが組まれ、最初の3本はアテネ西部のルートラキの周辺で、残る2本はサービスパークのあるラミアに北上する途中に設定されたステージで実施された。

 雨まじりのなか行われたシェイクダウンとは異なり乾燥した路面コンディションでの戦いとなったことから、ステージの滑りやすい路面の“掃除役”を担うことになったオジエだったが、この日のオープニングステージであるSS2では2番手タイムをマークして総合首位の座をキープしてみせる。

 その後、順位を落としたオジエだが午後に行われたSS5では今大会2度目のステージベストタイムを刻むなどスピードを発揮し、1日の終わりには首位とわずか3.9秒差の総合3番手につけた。
 
 その首位はチームメイトのロバンペラだ。キャリア2勝目を狙う20歳のドライバーはSS3とSS4でベストタイムを記録して総合トップに立つと、そのまま順位を譲ることなくSS6を走り終え、デイ2終了時のラリーリーダーとなっている。総合2番手につけているオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)とのギャップは3.7秒だ。

「とてもいい1日だった」と語るのは、総合首位につけるロバンペラ。

「今朝の最初のステージは少し慎重に走ったが、その後は少しずつプッシュできるようになり、楽しんで走ることができた」

 エバンスもSS2で3番手タイムを記録するなど、良好な滑り出しとなった。しかし続くSS3でギアボックスにトラブルが発生。ペースダウンを余儀なくされただけなくTC遅着のペナルティを受け総合16番手に沈んだものの、困難を乗り越えデイ2の全ステージを走破している。

「もちろん、今日は望んでいたような1日ではなかった」と語ったエバンス。

「問題を解決するためにできる限りのことをしようとした。また、チームも一生懸命解決策を探してくれた。だが、できることは限られていたので午後のステージは悔しい気持ちで走り続けたよ。唯一ポジティブなのは今晩サービスを受けられるということだ」

■デイ3に向け「自信はある」とヤリ-マティ・ラトバラ代表

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、ラリー2日目の戦いを終えて次のように語った。

「今日のパフォーマンスにはとても満足している。クルマもドライバーも、予想していた以上に速かった」

「路面は大量のルーズグラベルで覆われていたため、早い出走順でステージに臨むのはさぞかし難しいだろうと考えていたが、思っていた以上にうまくいった。カッレ(・ロバンペラ)が攻めの走りでトップに立ったのはとても良かったし、セブ(セバスチャン・オジエ)も素晴らしい走りを見せてくれた」

「エルフィン(・エバンス)もまた、序盤は素晴らしいスピードで走っていたので、技術的な問題が起きてしまったことがとても残念だし申し訳なく思っている」

「最初のステージを走り終えた後、突然ギヤチェンジに関する問題が発生した。その原因はまだ分かっていない。本当に悔しかったと思うが、それでもリタイアすることなく走り続け、1日の最後のサービスまでクルマを持たせてくれた」

「このようなファイティングスピリットがあれば、ポイントを獲得することもできるだろう。明日は今大会中もっとも長い1日で、レッキの時のコンディションを考えるとかなり大変だと思うが、自信はある」

 その競技3日目、アクロポリス・ラリーのデイ3はサービスパークがあるラミアを中心に6本のSSが行われる。今大会中、唯一日中のサービスが設けられる競技3日目のSS合計距離は132.56kmとなり4日間で最長に。リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は450.38kmになる予定だ。