F1チームが今後トリプルヘッダーを極力避けるよう強く要求しているなか、F1のCEOステファノ・ドメニカリとFOMのマネジメントチームは、23回のグランプリを開催することを目標に、2022年カレンダーの作成に着手している。

 来季予定されているヨーロッパのレースはすべて問題なく予定どおりに開催できるものと期待されている。ほとんどの国ですでに人口の80パーセント以上がワクチン接種を完了しているからだ。だが、中国GPとオーストラリアGPについては懸念がある。どちらの国も“ゼロCovid”のアプローチを取っていることが、グランプリ開催を認めるかどうかの判断に影響するものとみられる。

 中国は、2月4日から北京で2022年冬季オリンピックが開催されることになっており、それに伴いさまざまな決断を下す必要に迫られている。そのうちのひとつが、2022年F1中国GPを実施するか、それとも3年連続で中止するかという問題だ。

 オーストラリアに関しては、レースプロモーターがすでに、開幕戦開催の権利を放棄し、開催権料の割引を受けた上で、4月にグランプリを行う意向を明確に示している。オーストラリアGPは、2020年開幕の際に、フリー走行1回目の開始2時間前に開催がキャンセルされ、プロモーターは大きな損失を被った。

 現時点でF1が考えている2022年スケジュールでは、第1戦バーレーン(3月20日)、第2戦サウジアラビア(3月27日)の後、4月には中国GPとオーストラリアGPが開催され、その後、初のマイアミGPが第5戦(5月8日)に組み込まれる。


 舞台はヨーロッパに移り、第6戦スペインGP(5月22日)、第7戦モナコGP(5月29日)と続く。2週連続開催のため、モナコGPは伝統的な木曜スタートのフォーマットを変更し、他と同様金曜にグランプリウイークエンドを始めることになりそうだ。

 6月7月にはカナダ、アゼルバイジャン、フランス、イギリス、オーストリア、ハンガリーが開催される予定。イギリスは7月3日の日程を発表済みであり、ハンガリーは7月31日に開催される見通しで、その後、F1はサマーブレイクに入る。

 後半戦は、2021年当初のスケジュールとほぼ同じ流れ(ベルギー、オランダ、イタリア、ロシア、シンガポール、日本、メキシコ、アメリカ、ブラジル)だが、サウジアラビアがシーズン序盤に移り、最終戦アブダビGPは12月4日、あるいは11月末との説もある。

 ドメニカリは、今後2、3週間のうちに、2022年カレンダーを発表することをチーム側に約束している。過去2年はパンデミックの影響でカレンダー作成が遅れ、すべての関係者が余分なコストと労力を引き受けなければならなかったが、来年はできる限り通常どおりの形でシーズンへの準備を整える時間を提供したいと、ドメニカリは考えている。