アルピーヌF1チームのフェルナンド・アロンソは、F1スプリント予選フォーマットを改善するひとつのアイデアとして、1ラップアタック方式の予選を行うことを挙げた。それによって通常とは異なるグリッドになり、スプリント予選が面白さを増す可能性があると、アロンソは考えている。

 第14戦イタリアGPで、イギリスGPに続き今年2回目のスプリント予選フォーマットが導入された。土曜のスプリント予選では、スタート直後に順位の変動が見られたものの、その後、オーバーテイクは非常に少なく、上位では全く順位の入れ替えがないままにセッションが終了した。

 レッドブルのセルジオ・ペレスは、今年初めて導入された革新的なフォーマットについて、今もポジティブな感想を持っておらず、スプリント予選は「とても退屈」であり、レースウイークエンドに一切メリットをもたらしていないと主張した。

 一方アロンソは、ショートレースは「素晴らしく楽しい」ものであり、ファンに対して新たなエンターテインメントを提供していると感じている。しかし、今後、改善の余地があることも認めた。

 アロンソは、金曜日の予選に大きな変更を加えることが、土曜日のスプリント予選の改善につながるかもしれないと考えている。たとえば金曜予選を、2003年に導入されたような1ラップのアタックのみにすることで、意外性がもたらされ、通常とは異なるグリッドが形成される可能性があるというのが、彼の考えだ。

「以前から僕は、金曜日こそが改善が必要な点だと思っている」とアロンソは語った。

「もし予選が6セットのタイヤによって行われるのなら、最終的にマシンのパフォーマンスに従って自然な順位で終えることになる。そうなると土曜のスプリントレースは、いつものポジションからスタートし、いつものポジションでフィニッシュすることになるだろう」

「だが、金曜日の予選形式が少し違って、たとえば1ラップアタックの形を採るとしよう。僕は(イタリアの)Q2で、ターン1に向けてフロントタイヤをロックアップさせてしまった。(1ラップ予選で)そういうラップを走っていたら、僕は(スプリント予選を)最後尾からスタートすることになっていただろう。自分がミスをしたせいでね」

「最後尾スタートという代償を払い、スプリント予選は骨の折れる仕事になったかもしれない。そこでスプリント予選の醍醐味が生まれる。より刺激的な展開になるんだ」

「シルバーストンとモンツァでスプリント予選を行い、同じことを考えた。可能なら金曜日にマシンの順序をいつもとは変える必要がある」

 F1がファンのためにコース上でのショー的要素を強化しようと取り組みを行っていることは素晴らしいが、F1というスポーツを過度に変える必要はないと、アロンソは示唆した。

「F1は常に改善を追求している。だが、時にはある意味で必要ないものもある」と2度のF1世界チャンピオンであるアロンソは語った。

「これほどショーを作り上げたり改善することを気にしているスポーツは他にないと思う」

「僕はサッカーをよく見る。通常サッカーはスポーツの王様だが、それでもとてもつまらない試合もたくさんある。その翌週も劇的なことは何もなく、変化もないということはよくあるんだ」

「それでもショー的に改善するために、ゴールを大きくしたり、ゴールキーパーなしでプレイするなどといった提案は出ない。ドラマはないんだ」

「このスポーツはこういうものなんだ。F1はショーとしてとても素晴らしいスポーツなのだから、それに満足し、誇りに思うべきだよ」