レッドブル・レーシング代表クリスチャン・ホーナーは、2022年にウイリアムズF1チームに加入することが決まったアレクサンダー・アルボンとの契約状況を説明し、2023年に選択権を有していると語った。

 現在リザーブドライバーを務めるアルボンのウイリアムズ契約が発表された際に、レッドブルは、彼をリリースするものの、将来の選択権を含む関係を維持すると述べた。

 具体的な状況について、ホーナー代表は『F1.com』に対して、こう説明した。

「アレックスとは良好な関係を築いている。彼はレッドブルとのつながりを維持する。2023年に彼に働いてもらう必要ができた場合には、我々にはその選択権があるという意味だ」

「いずれにしても、彼とは事実上、来年末で契約が終了することになっていた。つまり、基本的にそのプロセスを早めた上で、彼に関する将来の選択権を確保したことになる」

 一方、ウイリアムズにパワーユニット(PU)供給を行うメルセデスの代表トト・ウォルフは、アルボンの加入を警戒していた。アルボンが、独自のF1エンジン部門を立ち上げる過程にあるレッドブルとつながりがあることをを考慮したウォルフは、レッドブル、ウイリアムズとの話し合いによって、自社のパワーユニットの知的財産権を保護するためにアルボンの契約に特別な条項を入れることにした。

「我々にとって重要だったのは、他のパワーユニットマニュファクチャラー所属のドライバーがチームに入る場合、厳格で明確な知的財産権秘密保持条項を設けることだった」とウォルフは説明した。

「その件については常にウイリアムズとは素晴らしい調和を保っていた。彼らは我々の立場と、守るべき重要な点について正確に理解している」

 アルボンは、この条項の具体的な内容について、現時点では知らないと述べている。

「正直なところ全く知らないんだ」とアルボンは語った。「まだそのことについては話をしていない。今も進行中の問題なんだ。どういうものなのか、そのうち分かるだろう」

 アルボンは来年ウイリアムズでF1での足場を再び固めたいと願っているが、将来レッドブルへ復帰する可能性を否定してはいない。

「レッドブルに戻る可能性がないと考えるのだとしたら、それはおかしいと思う」とアルボン。「今のところは、それほど長期的なことは考えていないけれどね」

「今の時点では、自分の最優先事項に集中すべきだ。それはもちろん、(レッドブル・レーシングが)タイトルを獲ることだよ。来年になったら、ウイリアムズのことだけを考えて、マシン開発に当たり、良い年にして、自分もそのなかで成長できるように努力する」

「将来について考えると、たくさんの夢がある。でも、今感じていることは、短期的な目標に集中し、前にあることに目を向けて、自分にできる最高の仕事をしなければならないということだ」