ハースのニキータ・マゼピンは、父ドミトリー・マゼピンの事業を成功させる能力を考えると、彼のビジネスの手腕はF1でも大いに発揮されるだろうと考えている。

 ドミトリーは、モータースポーツの世界のはしごを上がっていく息子を惜しみなくサポートしており、それは今年ハースでのF1昇格につながった。彼のステップアップには、ドミトリーが株主を務め、ハースのタイトルスポンサーになった『ウラルカリ』社が大きく寄与している。

 2018年には、53歳のドミトリーがその年の夏に破産したフォースインディアの買収を試みた。しかし彼のオファーは、チームの資産をローレンス・ストロールが率いる投資家コンソーシアムに売却することを決めたチームの管財人によって退けられた。

 今年、ドミトリーがハースを買収するといううわさが浮上しているが、チームオーナーのジーン・ハースがF1チームを手放す意志があるという具体的な証拠はない。それでもニキータは、父親の実業界での実績を考慮すると、彼がチームオーナーとして大きく成功するだろうと考えている。

「彼にとって興味深い選択肢だろう」とニキータは『Sport Bild』に語った。「彼は始めたことすべてを成功させた」

 父親が他のチームのオーナーになったらハースを離脱するか尋ねられたニキータは、現在の彼の忠誠心は来年まで契約が延長されたハースにあると語った。

「僕はハースにとても忠実だ。だから父があるチームを買収するとしたら、僕たちがどのように戦うか見るのが楽しみだし、彼のチームを負かしたいと思う」

「そのことを除外はしない。現在の僕は、コンストラクターズ選手権で10位中10位のチームの一員だ。でも前に言ったように僕は忠実だ。ハースで成功をつかみたいと思う」

 資金の豊富なペイドライバーという立場にあるものの、ニキータは自身がグリッド上の居場所にふさわしいと考えており、ウラルカリ社が関与しているのは、これが同社にとって費用対効果の高いマーケティングの機会だからだと主張している。

「僕には居場所がある。なぜなら僕はレーシングドライバーで、チームは僕を資産として見ているからだ」

「スポンサーシップの理由は、この会社がF1を新たなビジネス機会として捉えていることにある。僕は唯一のロシア人ドライバーだから、もちろんロシアの企業は同胞のドライバーがいるチームに投資したいと常に考えるだろう」