2021年F1第16戦トルコGPの予選は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)3番手、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)5番手、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)7番手、そして角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が10番手という結果だった。ホンダドライバー4人が全員Q3に進出したのは、7月の第9戦オーストリアGP以来となる。

 朝からの雨が残り、路面が徐々に乾いていく難しいコンディションの予選だったが、ホンダF1田辺豊治テクニカルディレクターは、「その状況に足をすくわれず、不本意なポジションで予選を終えたドライバーがいなかった。いい予選ができた」と、素直に喜んでいた。

 しかし一方で、メルセデス2台が1-2タイムを独占したことが「一番悔しかった」とも。「4台が気持ちよく走って、いい結果を残せれば」と、レースへの期待を語っていた。

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──土曜日は朝から雨が降るコンディションでした。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):なかなか難しいセッションでした。15時からの予選では雨は止んでいたのですが、路面はところどころ濡れたところが残っていました。さらにQ1が始まってすぐに雨が降るという予報もあり、実際に少し雨が降り出し、マックス(・フェルスタッペン)を始めスピンやコースオフするクルマが続出しました。

──そこからは雨が止み、路面が徐々に乾いていくコンディションになりました。

田辺TD:我々の4台に関して言えば、その状況に足をすくわれず、不本意なポジションで予選を終えたドライバーがいませんでした。いい予選ができたと思います。

──ホンダパワーユニットを搭載する4台がQ3に進んだのは、7月のオーストリアGP以来でした。

田辺TD:ポジティブな結果の予選だったと思います。ただ一番悔しいのは、メルセデスの2台が1-2タイムを独占したことです。とはいえ金曜日のラップタイム差から言えば、そこからかなり差を詰めてきたと言えるのではないでしょうか。そんな予選結果でした。

──予選最速だったルイス・ハミルトン(メルセデス)は、決勝レースでは10グリッド降格で11番手スタートです。

田辺TD:はい。4台ともに順位が繰り上がり、2、4、6、9番手スタートとなります。日曜日はほぼドライ路面でのレースになりそうです。このところ4台が気持ちよく走りレースを終えたことがあまりなかったので、今回こそ、それを実現したいです。本来なら鈴鹿での日本GPだったはずの今週末に、いい結果を残せればと思っています。

■決勝はハミルトン11番手という状況を最大限味方につけ、いい結果を出す
──マックス・フェルスタッペンが最後のアタックの際に、裏のストレートでバッテリーがなくなったと言っていました。そうでなかったとしてもポールポジション獲得は難しかったという本人のコメントでしたが、あれは単純にセッティングの間違いでしょうか。同様のことをピエール・ガスリーも言っていたようでした。

田辺TD:セッティングの間違いではないです。セッション中に乗り方がどんどんと変わっていきました。そこで少し(回生エネルギーが)足りなくなってしまった。そういうことです。

──周回ごとにラップタイムが速くなっていった、全開率が上がっていったからということですか?

田辺TD:そうですね。

──予選で一番悔しかったのはメルセデスの1、2番手独占とのことですが、状況次第ではもっとほかの結果も期待しての悔しさだったのでしょうか?

田辺TD:いえ。単純にメルセデスの1-2が悔しいということです。

──本来なら日本GPだったことも悔しさを増しましたか?

田辺TD:いえ、それも関係ないですね。毎戦毎戦、全力で予選を戦っていますし、今日はその結果としてメルセデスに敵いませんでした。それが悔しかったというだけです。

──最大のライバルであるハミルトンが11番手スタートということで、どんなレース展開を予想していますか?

田辺TD:バルテリ・ボッタス(メルセデス)が前にいますし、タイヤの状況、ピット戦略などの要因があるなかで、相手もいろいろと考えてくることでしょう。なかなかむずかしい展開になりそうです。我々としてはルイス(・ハミルトン)が11番手という状況を最大限味方につけ、いい結果を出す。願うのはそれだけです。