フェラーリは、2022年のハイブリッドシステムの実装についてリスクを取ったことを認めたが、早期にアップグレードを投入することは、来シーズンに有利なスタートを切るにあたって重要だと主張している。

 フェラーリのエンジニアは、昨年の冬にチームのパワーユニット(PU)を大きく進歩させた。弱点のあったPUは、2020年シーズンの不振の大きな原因となっていたのだ。

 しかしながら、新たなPUも旧スペックのハイブリッドシステムが使用されている。したがってフェラーリはアップデートを承認し、F1第15戦ロシアGPでシャルル・ルクレールに初のアップグレード版PUが割り当てられた。

 第16戦トルコGPではカルロス・サインツが新たなPUの恩恵を得ることになった。これはフェラーリが非常に重要となる2022年シーズンに先駆けて新ハイブリッドシステムを評価する計画によるものだ。2022年には、2025年末まで使用されるF1のエンジン仕様が確定される。

「ソチで新PUをシャルルのマシンに投入した当初に我々が述べたように、第一の目的は2022年を考慮して経験を積むことにある」とフェラーリF1のチーム代表であるマッティア・ビノットは語った。

「それが我々ができるだけ早く新PUを導入した理由だ。導入を推し進め、リスクも取ることになったが、これはすべてリスク評価なのだ」

「なぜなら、パワーユニットが凍結される2022年の前に、なんらかの形でコース上で走行距離を重ねて経験を積むことは、明らかに我々にとって重要だからだ。我々のためになるし、それが鍵であり理由なのだ」

 トルコGPで予選4番手につけたルクレールと、新PUを投入したサインツのふたりは、アップデートされたPUによって全体的にわずかなパフォーマンス向上を感じたと評価したことをビノットは認めた。

「これは我々に小さなアドバンテージをもたらしている。ラップタイムで数値化することはしたくないが、それはコースによるからだ」

「言ってみれば、純粋にICEのパワーだけではなく、エネルギー回生システムのおかげもあるだろう。だから少々複雑だ。だが明らかに我々にアドバンテージをもたらしている」

「シャルルの予選についても考えてみると、4番目の(ベスト)ラップタイムが出た。彼の後ろは非常に接戦になっているのが分かるから、あの仕様がなければ順位をいくつか落としていただろうと私は確信している」