モータースポーツのレジェンドであるアメリカ人マリオ・アンドレッティは、インディカー参戦中のコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)はアメリカにおけるF1ドライバーの最有力候補だと述べており、若い彼は明らかにグランプリレースのことを考えているだろうと主張している。

 アンドレッティ・オートスポートの代表マイケル・アンドレッティと、ザウバー・モータースポーツのオーナーたちの間では現在、アルファロメオF1チームの売却についての話し合いが進められている。双方の関係者は、オースティンでのF1第17戦アメリカGPに先立って、今週さらなる交渉を行うものとみられる。その結果によっては将来F1グリッドにアメリカ人ドライバーが戻ってくることになるかもしれない。

 マリオは最近の『F1 Nation』ポッドキャストで話すなかで、彼の息子マイケルとザウバーの間の取引については口を閉ざしたが、ハータは本物であり、F1にふさわしいと主張した。

「私が考えるに、まだいくつか決まっていない事柄がある」とアンドレッティは明かし、アンドレッティ・オートスポートによるザウバー買収交渉に言及した。

「私はチームのスポークスパーソンではない。そうなれたら本当によかったのだが、おそらく私は役に立てるほど十分なことを知らないのだ」

 しかし81歳になるマリオは、ハータについてははるかに熱心だ。ハータは2020年と2021年にアンドレッティ・オートスポートから参戦しているインディカーで6度の優勝を果たしている。マリオは、21歳のハータがF1に「非常にふさわしい」理由を説明した。

「まず、彼は基本的にはあそこで訓練されている。ランド・ノリス(マクラーレンF1チーム)について言えば、彼らはともにF3に参戦していたが、ハータはかなり早い時期からヨーロッパでレースをしていた。そしてアメリカに来てすぐにインディカーのサポートシリーズで侮れない存在となった」

「そしてインディカーへ移ると、すぐに彼は勝者になった。良い意味で幸運によるものではなく、スピードと優れた戦略によるものだったと思う」

「彼が優勝した最近のレースは、14番グリッドからスタートしたロングビーチGPだった。私は彼が優勝するチャンスは30%もないと思っていたが、またしても最高のドライバーたちを追い抜いていったのだ」

「私の意見では、彼は数十年おきに現れる才能の持ち主だと思う。彼のようなドライバーがF1でチャンスを得るところを見たいものだ」

 F1は来シーズンにマイアミをスケジュールに追加したばかりだ。マイアミはオースティンとともにグランプリレースのカレンダーにその名を連ねることになる。アンドレッティは、アメリカでのふたつ目のレースがF1への関心を高めるだろうと考えている。それでなくともF1は、ある部分ではNetflixの人気シリーズ『Drive to Survive(栄光のグランプリ)』の大成功のおかげでアメリカで人気が上昇しているのだ。

「いつ開催されるのかという問題があるが、ここで来年からふたつのグランプリをやろうというのは良いことだ」

「アメリカ人ドライバーが、代表となるチームとともにF1に参戦するのを見るのは素晴らしいことだろう」

「私はF1には多くの野望があると見ている。なぜならアメリカでは、国内でかなり満足のいく素晴らしいキャリアを築くことができるからだ。インディカーやNASCARなどのシリーズでだ」

「だがコルトンは、非常に強くF1のことを考えていると私は明確に見て取れる。彼にとって良いタイミングだと思う。繰り返しになるが、何が起きるか様子を見ることになる。だが何かしらのアクションが最前線では起きている」