2021年F1第17戦アメリカGP初日のホンダドライバーは、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)がランド・ノリス(マクラーレン)やメルセデス2台を抑えて総合トップに立った。一方でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はアタックラップで遅いクルマに捕まって8番手、アルファタウリの2台はセッティングが決まらず、ピエール・ガスリー12番手、角田裕毅16番手だった。

 ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、「ポジティブな面、ネガティブな面の両方があった」と初日の結果を総括。また路面のひどい凹凸では、2年前にはパワーユニットの制御面で少なからぬ影響を受けたが、「今回は対策を施し、抑えられている」とのことだった。

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──初日の結果をどうみますか。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):ポジティブな面、ネガティブな面の両方がありましたが、明日に向けてすべてポジティブに持っていけるよう、準備を進めたいと思っています。初日の作業自体は、順調に進みました。FP1からFP2にかけてセットアップを変更して、レッドブルに関してはいい方向に向かっています。一方でアルファタウリは、ちょっと苦しんでます。

──初日は快晴でしたが、明日以降の天候は下り坂という予報も出ています。

田辺TD:ちょっと夕立があるかもしれませんが、基本的には3日間を通してドライ路面のセッションになるでしょう。外気温も30度弱、路面温度もそれなりに高く、今までのオースティンと比べると高温コンディションですが、パワーユニット的には特に問題なく機能しています。

──アキュラブのロゴは第2期、第3期にも使われましたが、車体に入れるのは初めて?

田辺TD:そうです。そこはアメリカとの関係強化、そして新たな挑戦という意味を込めています。

──ポジティブ、ネガティブな面というのは、比較的順調なレッドブル、苦しんでいるアルファタウリということですか。あるいはそれ以外にも、何かあるのでしょうか?

田辺TD:いえ。基本的には、そこですね。(セルジオ・)ペレス選手はセットアップ変更のなかでいいところをピックアップできて、それがFP2のトップタイムに繋がった。一方でアルファタウリはうまくいっていません。

■ペレスのドライバビリティ問題は解決へ。対策を行い土曜日以降のセッションに臨む

──中継映像で見た限りでは、2年前より路面のバンピーさはさらにひどくなっている印象です。田辺さんはどう見ましたか? ドライバーから、それについてコメントは?

田辺TD:バンピーだと言っていますし、実際アンダーフロアを打ち付けて、そのたびにクルマが跳ねる状態でした。マックス(・フェルスタッペン)選手は無線でも「ひどいよ」と言っていました。

──2019年の際には立ち上がりでリヤが空転してリミッターに当たったり、シフトタイミングを調整したりということがありました。今回はパワーユニットの制御面で、影響はありましたか。

田辺TD:そこは若干手を打って臨んでいます。それもあって、2019年の時ほどはひどくは出ていない。抑えられていますね。

──ペレスはターン9の立ち上がりで、「ドライバビリティがよくない」と訴えていました。そこはリヤタイヤのオーバーヒートによるものですか。

田辺TD:あれは原因がわかったので、対策を打って2日目に臨みます。パワーユニット側のコントロールの部分もありました。

──アメリカGP直前に、HRD Sakuraの浅木泰昭センター長が会見を行って、メルセデスとは「全開区間では負けていないが、舵角がついた区間では負けている時がある」とコメントしていました。これはパワーユニット単体で比較したものなのか、あるいはマシンパッケージとしてみた時の評価なのでしょうか。

田辺TD:パワーユニット、というかエンジンですね。高速コーナーで舵角がついたときは、横Gでオイルが寄ってしまうことを懸念していました。それでトルクメーターのデータなどを見たところ、出力的にはまったく差がなかった。そこは確認できました。なので、(負けているとすれば)パッケージというか、いずれにしてもパワーユニットは正常です。