アルピーヌF1チームは、第17戦アメリカGPで、2021年シーズン最も競争力のない週末を過ごした。エステバン・オコンとフェルナンド・アロンソはどちもQ3に進出できず、決勝ではふたりともリヤウイングの問題でリタイアせざるを得なかった。

 アルピーヌにとって唯一ポジティブな要素は、コンストラクターズ選手権5位を争うライバル、アルファタウリ・ホンダが、ピエール・ガスリーのリタイアにより、2ポイント獲得にとどまったことだ。それでもランキング6位のアルファタウリとの差は10点に縮まってしまった。

 アロンソはパワーユニット(PU)交換によりグリッド降格ペナルティを受け、決勝は19番グリッドからのスタートとなった。予選よりレースでの方がA521のパフォーマンスはよかったものの、それでも満足いくレベルではなかったという。

「レースでの方がマシンははるかに良かったと思う。競争力が比較的良いと感じた」とアロンソ。
「間違いなく僕はアルファロメオやアストンマーティン、さらには(アルファタウリの)角田(裕毅)よりも速かった。フリー走行では僕たちは今日(決勝日)ほど速くなかったから、レースで一歩踏み出せたと感じたよ」

「とはいえ、ソチやトルコほど良くはなかったので、分析を続ける必要がある。コースにバンプがあり、そういった特性によってサスペンションのセッティングがここオースティンではとても特殊なんだ。そうしたことに僕たちはうまく対応できなかった。分析を行い、メキシコには最高の状態で臨むよ」

 なんとか希望の兆しを見つけようと、そのように話したアロンソだが、アメリカGPでは週末全体の展開が満足にほど遠かったことを認めている。

「フレッシュタイヤで後方からスタートするときには、戦ってどんどんポジションを上げていけるような印象を持つ。努力には満足しているが、全体的には良い週末ではなかった。第一に前回のグランプリほどの競争力がなかったし、第二に2台ともリタイアしてしまったのだから」

■アメリカGPでの不振に落胆するオコン「これほど苦戦するとは」
 アロンソとは異なり、グリッドペナルティを受ける必要がなかったオコンは、予選Q2終盤、チームメイトから強力なトウ(スリップストリーム)を得たにもかかわらず、Q3に進出することができなかった。オコンは最後のラップのスピードトラップで332.9km/hを記録、2番手のアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)より8.4km/hも速かった。だが、ミディアムタイヤのオコンはソフトタイヤの角田のタイムに0.24秒およばず、予選11番手となった。

 56周の決勝の40周目にリタイアしたオコンは、当然のことながらひどく落胆していた。

「これほど苦戦するとは予想していなかった。フリー走行ではマシンと格闘しなければならなかったが、セッションごとに改善していたんだ」とオコン。

「予選は期待していたほどうまくいかなかったけれど、FP1と比べれば大幅に向上していた。でもレースではまたしてもひどく苦戦した」

「分析して、より強くなって戻ってくる必要がある。ただ、コースのせいもあると僕は考えている。このコースは他と比べるとでこぼこしていて、とてもバンピーだ。いろいろな面から調査しなければならない」

 アルファタウリ・ホンダの方が予選で速さを発揮しつつあることを心配しているかと尋ねられたオコンは、そのとおりであると認めたが、ランキング5位を守り切るために地道にポイントを稼いでいきたいと語った。

「僕たちが彼らほど速くないことは明らかだ。でもこれまで僕たちは、2台でポイントを獲得して、ギャップを築いてきた。トップ10に入れる力があるときにはしっかり2台で、2ポイント、3ポイント、1ポイントと得点した。それが差を生み出してきたんだ」

「ブダペストの週末には強さがあり、ああいった(1位と4位という)結果を出すことが出すことができた」

「僕たちにできることは、自分たち自身に集中し、できる限り最高の仕事をすることだけだ」

「データの上では僕たちは彼らに勝てない。でも2台のマシンで毎回ポイント圏内に入れるよう努力し、安定して結果を出し続けようとしている」

「今週末はポイントを獲得できなかったけれど、ここまでチームとして15戦連続で得点してきた。その点では彼らよりも優れている。そういう形で進み続けなければならない」