ハースF1チームのニキータ・マゼピンは、F1での厳しいデビューシーズンを送っており、今年のドライバーズ選手権ではまだポイントを獲得できていない。その理由のひとつには、チームが今年のマシン開発を行っていないことが挙げられる。またマゼピン自身は、コース上での乱暴な走行について、ドライバー仲間から批判を集めている。

 22歳のマゼピンは、たとえ“上の”チームに移籍しなければならないとしても、彼がマシンで本当に達成できることを示せるようになりたいと望んでいる。一方でマゼピンは、“バッドボーイ”の評判を広げようとはしていないと主張した。

 今週、そのことについて『Auto Motor und Sport』のインタビューで尋ねられたマゼピンは、「絶対にそんなことはない」と答えた。

「コースで、性能の劣るマシンではるかに速いマシンと戦っているときは、たまにそのような気分になるかもしれないけれどね」

「とにかく、チームのためにポイントを獲得しようとあらゆることを試すものだ。時にはミスをすることもあるが、分析して次はうまくやろうとしている。でも意図的に悪ガキになろうとしていないのは明らかだ」

 マゼピンは、2020年末に物議を醸したソーシャルメディアへの投稿によって殺到した激しい批判を払拭することができたと主張した。マゼピンはハースに加入したばかりだったが、この投稿のあとSNS上では“マゼピンにノーを”というハッシュタグを用いて批判が寄せられた。

「そのことは何も感じない。もちろん、シーズン前に起きたことについて正当な批判はあった。一部の人々はすでに先入観を持っていた。でも自分自身に忠実であり続けなければならない」

「常に学び、成長するものだ。僕はまだ10代だった。チームと父に誇りに思ってもらえるように、僕はこのパドックにいる」

■後方でも「脚光を浴びていないとは思わない」とマゼピン

 グリッド最後方のマシンに乗ることで、マゼピンは注目を浴びずにレース技術を学び、磨くことができるだろうと言う意見もあるが、彼のケースがそうであるとは証明されていない。

「僕が脚光を浴びていないとは思わない。むしろ反対だ」

「F1に来ると、とにかくマシンを選ぶことはできないんだ。僕にとって、まずF1に到達することが重要だった。チームを良くする手助けができるよう願っている」

「そして、ある時点で上のチームからオファーがあるかもしれない」

 しかしオファーはすぐには来ないだろう。マゼピンは2022年シーズンに向けてすでにハースと契約を交わしており、現在のチームメイトであるミック・シューマッハーとともに残留するからだ。

 同じくルーキーであるシューマッハーも今年の選手権でポイントを獲得していないが、第11戦ハンガリーGPで12位というベストリザルトを出している。対してマゼピンのベストリザルトは第6戦アゼルバイジャンGPでの14位だ。

 マゼピンはアメリカGPでまたしても最下位になり、チェッカーフラッグを受けた時はシューマッハーから1分半遅れていた。マゼピンは、1周目のヘッドレストのトラブルだけでなく、レース中不快なほどに足が熱せられることにも不満を漏らしていた。

「我々は常に改善しようとしている」とチーム代表のギュンター・シュタイナーはその後メディアに語っている。「だがこのことは彼にだけ起きているようだ」

「これは昨年と同じシャシーで、そうした問題は起きたことがなかった。ミックに特に尋ねてはいないが、彼はそのような不満を言っていないし、もしあるとしたら、確実に伝えてくるだろう」

「なぜ彼が熱さを感じるのか調査し、何か対応する必要がある。次のステップはブーツをどうにかすることかもしれない。何かが壊れたということはないが、彼がこのことについて不満を言うのは初めてのことではない」