2021年シーズンのスーパーGT第7戦『MOTEGI GT 300km RACE』の公式予選が栃木県のツインリンクもてぎで行われ、GT300クラスはUPGARAGE NSX GT3のQ2アタッカー、名取鉄平がコースレコードを0.2秒更新する走りで自信初、チームとしては5年ぶりのポールポジションを獲得した。2番手にはポイントリーダーかつ75kgという28台中最も重いウエイトを搭載したSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が、3番手にはARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)が続いている。

 7月に開催された第4戦に続き、ツインリンクもてぎでの今季2度目の開催を迎えたスーパーGT。終盤2戦目となり、全車のサクセスウエイト(SW)が半減となるなかで迎えた走りはじめの公式練習はではPACIFIC NAC CARGUY Ferrari(SW:21kg)のケイ・コッツォリーノが1分45秒962をマーク。2019年第8戦もてぎでアレックス・パロウが記録した1分45秒907のコースレコードに迫るトップタイムを記録していた。

■Q1 A組:もてぎで強し“GT-R”。GAINER TANAX GT-R安田裕信が最速
 気温18度、路面温度29度、湿度45%と、気温、路面温度ともに公式練習から大幅に上昇したなか、14台が出走するQ1 A組の10分間のセッションは開始された。

 まず、2周のウォームアップランを経て、アタックに入ったGAINER TANAX GT-R(SW:48kg)の安田裕信が1分46秒282をマークし、トップにおどり出る。続いてYogibo NSX GT3(SW:8kg)の道上龍が1分46秒398をマークし、2番手に。計測5周目のラスト1アタックにかけたSUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人がセクター1全体ベストを記録する好走も、記録は1分46秒646で安田、道上に届かず3番手に。それでも75kgを積みながらしっかりとQ2進出圏内に入り込んだ。

 続いて各車が続々とラストアタックを敢行するも、GAINER安田のタイムを上回る車両は現れないままチェッカーが振られ、Q1 A組最速はGAINER TANAX GT-Rの安田となった。以下、Yogibo NSX GT3、SUBARU BRZ R&D SPORT、たかのこの湯 GR Supra GT(SW:64kg)、JLOC ランボルギーニ GT3(SW:39kg)、K-tunes RC F GT3(SW:35kg)、UPGARAGE NSX GT3(SW:5kg)、HOPPY Porsche(SW:15kg)までの8台がQ2進出を決めた。

 なお、前戦オートポリスをポール・トゥ・ウインで制した31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(SW:32kg)は1分48秒431がベストタイムとなり、14番手でQ1敗退となった。

■Q1 B組:ジュリアーノ・アレジ最速。arto RC Fがチーム史上2度目のQ2進出を決める
 続いて行われたQ1 B組では、まず、2周のウォームアップランを経てアタックを行ったStudie PLUS BMW(SW:0kg)の荒聖治が1分46秒955を記録。続けて、リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(SW:57kg)の藤波清斗が1分46秒447をマークしてトップに浮上。

 しかし、ラスト1アタックを決めたarto RC F GT3(SW:0kg)のジュリアーノ・アレジが1分46秒179を記録してトップに浮上するとそのままチェッカー。アレジがQ1最速タイムを叩き出しチーム史上2度目となるQ2進出を決めた。続いてARTA NSX GT3(SW:45kg)、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT、リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、GAINER TANAX with IMPUL GT-R(SW:17kg)、Hitotsuyama Audi R8 LMS(SW:0kg)、muta Racing Lotus MC(SW:35kg)、30号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(SW:12kg)までの8台がQ2進出を決めた。

 なお、公式練習でトップタイムを記録したPACIFIC NAC CARGUY Ferrariは11番手でQ1敗退となっている。

■Q2:名取鉄平がコースレコード更新で初ポールを獲得。チームとしては5年ぶり
 Q1を突破した16台によるポールポジション争いが繰り広げられるGT300クラスの公式予選Q2は、西陽が差し込むなか、15時13分に開始された。各車がウォームアップを行うなか、残り5分という早めのタイミングでSUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝が計測3周目にアタックを敢行。75kgを搭載するなか、コースレコードを更新する脅威の1分45秒669を叩き出す。

 その山内のタイムをセクター1〜3と上回るも、最終セクターでわずかに出遅れたUPGARAGE NSX GT3の名取鉄平が1分45秒876をマークし、2番手で続く。名取はその翌周にもアタックを敢行し、1分45分654をマークしトップに浮上した。その後も、JLOC ランボルギーニ GT3の小暮卓史や、ARTA NSX GT3の佐藤蓮が渾身のアタックを見せるも、いずれも名取のタイムには届かず。2021年は全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権のシリーズチャンピオンに輝いた名取鉄平がスーパーGT GT300クラスで自身初、そしてTEAM UPGARAGEにとってもは2016年の第6戦鈴鹿1000km以来となる5年ぶりとなるポールポジションを獲得した。

 ポール獲得で得られる1ポイントを狙ったSUBARU BRZ R&D SPORTだったが2番手で1ポイントの獲得とはならず。3番手にARTA NSX GT3、4番手にJLOC ランボルギーニ GT3が続いた。

 2021年シーズンも佳境を迎え、SW半減という条件下で繰り広げられるスーパーGT第7戦『MOTEGI GT 300km RACE』の決勝レースは、11月7日の13時から63周で争われる。